2007/07/13 : 目指せ本州最東端!岩手・山形灯台探し

2ヶ月振りに灯台探しの旅に出かけることした。
場所は岩手!
ちょうど、本州最東端にあるトドヶ埼灯台が一般公開されるし♪
昨年行った青森・岩手の続編って感じかな?なんて考えながら、準備を進めてきた。
ところが、でっかい台風4号が日本に近づいてきているらしく、天気がイマイチよろしくなさそうだ・・・
「どうするべきか・・」と悩んだけど、天気予報が外れることを信じて出掛けることにした。

7月12日の仕事を早めに切り上げようとしたら20時まで残業。。。
急いで戻って仮眠。
23時に起床し、夕飯・風呂をすませる。
そして、明けて13日の1時、ついに出発。

曇った中、国道254号を走行していく。
国道沿いのガソリンスタンドで給油。
そして和光ICから圏央道を走行していく。
順調に川口JCTまで行き、東北道に入る。
ETC割引のため、鹿沼ICで県道6号に一旦おりる。
走行しやすい環状道から国道4号に合流し、早めの給油、ここ辺のガソリンの値段が安かったからね。
矢板ICから再度東北道にのぼったのが3時半。
一気に宮城県の村田ICまで進み、下道におりる。
県道沿いのコンビニで今回初めての休憩、5時50分。
朝飯を購入し、出発。
ここでもETC割引を狙って仙台宮城ICから再々度東北道にのぼる。
そして、一関ICでおりて国道342号へ。

「まずは海を目指して進んでいきますか〜」と信号待ちしていると、駐輪場から歩道に出ようとしたチャリが勢い良く転倒するのを見た。
乗っていた学生さん、大丈夫だっただろうか・・・
いそいそとその場を立ち去っていった。
「何か出だしから不吉なものを見てしまったなぁ」と思いながら、国道284号を進んでいく。
順調に走行し、遂に気仙沼へ。
「下調べしてないけど上段灯台と陸前御崎岬灯台へ行ってみるか!」と思い立ち、県道26号から県道218号の鶴ヶ浦方面へ。
まずは上段灯台。
「行けば見つかるでしょ!」と気楽〜に漁港へ到着。
海岸沿いを歩いてみるが、、、、ない!
「場所を間違えたか。。」と思い、別の場所から海岸沿いに出てみた。
すると、海上に緑の灯標が確認できる場所を見つけた。
 灯標あって灯台ない!
けど、上段灯台は見つからず。。。
「予定を変更させて来てみたのにぃぃ」と思っていると、ゴミの清掃車がやってきた。
おじさん2人が作業された後、おいどんの車のナンバーを見たんだろう、
「あなた、東京から来たの?」
「えぇ、すみませんがこの辺りに灯台あるのご存じないでしょうか?」
「それやったら先生が良く知っているわ」
といって、もう一人の清掃員さんが登場。
「それやったら、御崎にあるよ、これから行くから着いてきてもいいけど作業しながらやから遅いよ」
「あぁ、それとは別にこの辺りにもあると思うのですが・・・」
「それやったら、海上に赤い灯台があるよ」
『おっ!それかも!!』と思い、御礼を言って暫く清掃車の後ろを追走。
すると、海上にそれらしきものが見えた。
けど、どうも灯標って感じでした。
う〜ん、上段灯台は諦めるかと思い、作業のため停止した清掃車に、も一度挨拶をして県道26号に合流した。

県道を走行すると、すぐに『巨釜半造』の標識が目に入ってきた。
これは、出発する前から地図に記載されてて気になった場所なんですよね。
『きょかま・はんぞう』、人の名か??(ホントは『おおがま・はんぞう』が正解です)
「ゆっくり観光もして行こうかね〜」と立ち寄ることにした。
県道から脇道にそれて進むと、『巨釜』と『半造』で場所が違うみたい。
『巨釜』の無料駐車場に着いたのが9時20分。
海岸に出てみると、素敵な景色が広がっていた。
『巨釜』とは海上に浮かぶ岩場が巨大な釜みたいとのことで名づけられたそうです。
これに気づいたのは駐車場に戻って案内板を見た後でした。
折岩ばっかり見ていたな・・・
『半造』には行きませんでした、名前の由来は気になったけどねぇ・・
 巨釜・半造の案内板
 折岩(右)
そして県道26号に戻って陸前御崎岬灯台を目指す。
県道の突き当たりにある神社の無料駐車場に停車させたのが9時50分
案内板で確認して海岸沿いを進んでいくと、陸前御崎岬灯台を発見!
駐車場にあった案内板だと、立派な灯台っぽいな〜と思ったけど良くある形の灯台でした。
近くで撮影し、海岸に出てからも撮影したけど天気が曇っていたから思ったような出来ではなかった。
あれやこれやと撮影した後、10時半に出発。
 御崎公園の案内図、灯台立派すぎ
次は陸前椿島灯台。
いよいよ岩手県に突入です。
県道26号から県道239号、国道45号にでて県道38号を進んでいく。
ここで、広田郵便局でお金をおろすことにした、11時15分。
前日におろす予定が、忙しくてできないでいたので所持金はすでに1万もないというあり得ない状況だった。。。
ちょこっとお金を引き出して再出発!
 お世話になりました!
県道を『広田崎』方面へ進んでいき、『広田崎園地』に到着。
 広田崎園地
案内板を確認して海岸にでて、陸前椿島灯台を確認したのが11時半。
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海上に浮かぶ島にある灯台だけど、その異様な状況に唖然とした。
「ウミネコがバカみたいに飛んでるじゃないか!?」
ハエみたいにウミネコが島の上空を群がっていたんです。
「多分、上陸できても鳴き声でうるさいんだろう、そして灯台は糞まみれかもな〜」と思いつつ撮影。
撮影後、駐車場に戻ってラジオで台風情報などを確認して、12時に出発した。
 何じゃこりゃ!?
続いては碁石埼灯台。
県道38号から県道275号を碁石崎方面へ進む。
 どこも県道38号!
遊覧船乗り場の近くの無料駐車場に停車させたのが12時35分。
案内板を確認し、駐車場からのびる階段を真〜っ直ぐ上ると碁石埼灯台に到着した。
綺麗に整備された良い感じの場所でした。
 碁石岬の案内板
色んな場所から撮影。
ここでも近くにある千代島のウミネコの鳴き声はすごかったな。
島には白い花が咲いているかのごとくウミネコが羽を休めていた。
一通り撮影した後、13時に出発。

国道に戻って大船渡港珊琥島北灯台を目指していく。
大船渡市内に入ると、珊琥島を直ぐに確認できた。
良く見ると灯台も見える、けど場所がちょっとおかしい。
「あれだと『大船渡港珊琥島南灯台』じゃないかい?」と思いながら国道45号から県道230号へ逸れていく。
漁港の岸壁に到着し島を見てみると、やっぱり2基灯台を確認できた。
ただ、大船渡港珊琥島北灯台は岸壁からは確認しずらかったな。
チャチャッと撮影し、反対側を走る県道9号にでてみると、大船渡港珊琥島北灯台も良い感じ。
漁港から撮影してから、ここを後にする。
 真面目な顔して飛んでるねぇ
次はコオリ埼灯台。
県道9号から『長崎』方面へ道を逸れていく。
漁港付近に路駐させ歩いて灯台を目指していく。
それらしい上り口が何箇所もあったけど、悉く不発。
神社がある上り口を進もうとしたら、よそ様の敷地内だった。
挨拶をして灯台への道を尋ねてみると、
「道路沿いにある3階建ての家の脇から上っていけば行けますよ」
とのこと。
 灯台の入口
家の間から伸びているコンクリの階段をのぼり、草の中へと進んでいく。
蜘蛛の巣を払いのけ、いつものようにハーパン&サンダルで進んでいく。
明らかに格好が失敗している。
何とかコオリ埼灯台に到着したのが14時50分。
撮影場所が少ない場所でした。岬の先へと進み撮影してみましたが結構怖かったぁ。
車まで戻って来たときには、すでに足には沢山の切り傷が。。

15時15分に綾里埼灯台を目指し出発。
県道9号の途中から『気象ロケット観測所』方面を目指して走行していく。
暫くは狭い舗装路だった道が、砂利道となってしまった。
 ガードレールのない砂利道
砂利道を走行するのはホント嫌なんだよな〜。
時速10km程のゆっくり速度で砂利道を慎重に進んでいく。
暫く進むと、分かれ道が現れた。
左手は『気象ロケット観測所』へ向かいそうな道だったので、右に行くことにした。
 ここは左が正解、右にいったら最後・・
するとこの道、異常に狭い上に路面状態が悪すぎる。
10m進んだところで車で行くことを諦める。
分岐の近くに車を停め、歩いて綾里埼灯台を目指すことにしたのが15時40分。
景色は良いけど、非常に心細い。
途中何度か道を間違えつつ進んでいくも、彷徨うこと50分、遂に道が途絶えてしまった。
草木の中へ突っ込んでいったけど、ムリでした。
ここまで来て見つけられなかったショックは非常にでかい。
けど、道がなければしょうがない。
汗だくになりながら停車させた場所まで戻ることに。
「もしかしたら停車させた分岐は『気象ロケット観測所』と灯台との分岐じゃなかったのかも・・・」
と思いだして、ホントに『気象ロケット観測所』に行くのか確認してみることにした。
17時5分に車まで戻り、分岐を左に進んでみた。
すると、砂利道から舗装路へと変わった。
しかも奥へと道が伸びている。
「これは完全に道を間違えていたか!!」と確信した。
そして、『気象ロケット観測所』と綾里埼灯台との本当の分岐を見つけた。
 これがホントの分岐、右です
『気象ロケット観測所』へ行く道にはゲートがある、この分岐を右手へ行けば灯台に到達できる感じ。
『時間も時間だし、車でいけるところまでは行ってやる!』と思いつつ慎重に車を進ませる。
だけど、前日?に雨が降ったためか至る所に水溜りや泥濘がある。
当然、草木は生い茂り、砂利は当然のこと落石まである。
途中、水溜りの中をザバザバ進んでいると、思いっきりハンドルを取られスタックしそうになった。
これで完璧ビビってしまった。
スタック→車身動きとれず→携帯も圏外→車も通らない→歩いて助けを求める←できるかそんなこと!
ってな計算が弾き出されたんです。
今すぐにでもUターンして引き返したい。
灯台を見たいという強い気持ちが押し潰されそうな状態のまま暫く走行していると、建物が見えてきた。
 御手洗い
良く見るとこの建物はお手洗いで、その近くには看板がある。
見てみると、綾里埼灯台の表示を見つけることができた!
 まだ半分位ありそうだ・・
だけど、ここから灯台までの距離がまだ残っていそう。
「どうする??段々暗くなってきているぞ・・」と思ったけど、車で行ってしまえと決断。
だけど、お手洗いから少し進んだ地点で、深い水溜りが延々と続いていたので、敢え無く断念。
「どうする??歩いていくのか??」
普段は即決して灯台を目指していたけど、この時は暫く考えてたなぁ。
時間遅いし、遠そうだし、天気悪いし、クマとかいそうで怖いし、来た道戻るだけでも危険だし、なんて考えてた。
だけど、「ここまで来たら、すぐに到着できるんじゃないか?」という淡い、そして甘い期待を抱き、歩いて目指すことにした。
17時半、カメラを持ち、歩いていくことに。
道の状態はきわめて悪い、水の流れで道がえぐられている場所があったりした。
黙々と歩いていると、目の前にシカがいた。
撮影する間もなく逃げていった。
道中、何度かシカと遭遇した、かなりビビッてました。
引き返したい気持ちを押さえ、歩くこと30分、砂利道沿いにベンチが見えてきた。
海岸を見渡すと、ついに綾里埼灯台を発見した。
・・・まだまだ道のりは遠そうだ。
けど、この時点で「ここからでいいだろう」という気持ちが遂に上回ったんです。
遠望からの撮影をいたしました。
暗かったからブレブレでした。
滞在時間5分、早々に引き返すことにした。
周囲が暗くなって怖いの何のって!
停車させた場所まで戻るまでに益々暗くなっていく・・・
そして何とか車を停車させた地点まで戻って来たのが18時半。
「車まで戻っても安心できないぞ〜」と思いつつ、ライトをハイビームにさせて出発。
時速10kmのノロノロ運転で泥濘&水溜りをクリア。
途中、茶色い物体が行く手を遮っていた。
「クッ、クマ!?」と思ったら、牛でした。
「近くに放牧されているのかな?」と思いつつも退いてくれない。
何とか脇に寄ったので通過しようとしたけど、牛さんの頭には立派な角が・・・
「車を襲うなよぉぉ!」と思いながら無事通過。
牛さんはもう一頭いました、赤い車だったら車体に穴が空いてたかも・・なんて思いながら通過。
 ウッシーです、ケツが車に当たるぞ〜
最初に迷ってしまった別の分岐点まで戻る。
そして、どうにかして民家の明かりを確認できる場所まで戻ってこれた。
かなりホッとしましたわ。

急いで温泉へと向かう。
目指すは『しゃくなげの湯っこ五葉温泉』。
国道45号に戻って国道107号から鷹生ダムに向かって進んでいく。
途中、「シカ注意」の看板があった。
その通り、道路真ん中にシカがおりました。
シカを避けつつ、『しゃくなげの湯っこ五葉温泉』に到着したのが19時50分。
急ぎ館内に入って受付まで行くと、、、
「すみません、ここは20時までなんです、後10分で入れるとは・・・」
素直に諦めました。
市内まで戻って夕飯にラーメンを食べ、近くのスタンドで給油した。
コンビニで明日の朝御飯を購入し、出発。
道の駅『さんりく』に到着したのが21時20分。

温泉でサッパリできなかった状態で寝るのは辛い。
そんな状態の中、明日の予定を考える。
明日はトドヶ埼灯台・・・・
また歩くことになるんだな〜〜と思うと凹みます。
そして22時、就寝した。




走行距離:719km


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