2007/08/10 : 帰省5・真夏の灯台探し in 山陰路

お盆休みとなりました。
今回は休み無しと思っていたので特段帰省する予定を立てていなかったけど、急遽休みを言い渡された。
ということで車で帰省することにした。
車で帰るならやっぱり灯台見なくっちゃと、帰省するルートを考える。
色々考えた結果、今回は行ったことのない京都の丹後半島を回って日本海側を進むことにした。
そして、島根半島で残った2灯台、十六島鼻灯台、鷺浦灯台にも行くことに。

前日、会社から戻って風呂に入り、そして仮眠。
22時半に起きて、チャチャッと準備。
そして23時半に行動開始。

いつものように横浜町田ICから東名高速へ。
スムーズに流れていたけど周囲は大型トラックばっかり・・・
そんな中、駒門PAに到着したのが1時。
いつものように『駒門の水』を汲んでおく。
今回は2Lと500mlのペットボトルを用意しておいた、準備万端だったのです。
ETC割引狙いで沼津ICでおり、国道1号に合流し西進。
途中、国道沿いのガソリンスタンドで給油。
少し交通量が多くなってきたので、清水ICから再度東名道に入ってしまった。
渋滞するほどではないけど込み合った高速を走行。
そして、浜松ICに到着したのが3時10分、再度国道1号へ。
浜名湖バイパスを通り、いつものように舞坂灯台を横目に見つつ「帰京する来週また会おう!」と心で思う。
愛知県に入り、国道1号から国道23号へ逸れていく。
「今回は有料道路はあまり使うまい」と決めていたけど、長良川(だったかな?)の橋で車線規制されたいるとの情報と、早めに名神高速を抜けたいと思ったので、豊明ICから伊勢湾岸自動車道に入ってしまった。
一気に亀山ICまで進む。
国道1号沿いにある道の駅『関宿』に到着したのが5時50分。
毎回訪れるこの場所で暫し休憩。
 いつも行く場所なのです
その後、鈴鹿峠を抜けて滋賀県入り。
走行している国道と名神高速がクロスする地点で「渋滞してなさそう・・」なことを確認し、栗東ICから名神高速へ。
吹田JCTでは、もう渋滞が始まっているけど今回は京都南ICまで順調なら問題なし!
京都南ICで下道におりると、少し渋滞。。。
ジリジリ進みながら、看板に表示される『世界遺産』の多さに「金閣寺か〜、行ってみたいな〜」と思うも我慢ガマン。
国道9号に入り、京都縦貫自動車道を走行。
有料を下りて再度国道9号から国道173号を進んで舞鶴西港へ。
そして、道の駅『舞鶴港とれとれセンター』に到着したのが9時10分。
外にでると、ムワッとする暑さ!
トイレ休憩のため車を離れると、戻ったときには車内は一気に蒸し風呂になっていた。
 舞鶴港とれとれセンター
道の駅を出発し、いよいよ最初の目標・宮津黒埼灯台を目指していく。
国道178号を進んでいくと、『栗田トンネル』手前から大渋滞となっていた。
「事故かなぁ・・・」と思っていると、地元の車がトンネル手前の交差点を曲がっている・・・
「行ってみるか!」と交差点を右折、曲がった突き当りを左折していく。
渋滞もなく順調に進んでいくと海岸に出た。
「これは宮津黒埼灯台にいける道だろう」と確信し、海岸沿いを北上していく。
すると、徐々に宮津黒埼灯台の姿が!
突き当たりの集落まで行ってみたけど、車では通行できなくなってしまった。
しかも灯台は山の奥にありそうで、何となく車道はなさそうな雰囲気。。。
徒歩で行くにもかなりの距離だったので、「これは遠目からの撮影だけにしておこう」とアッサリ決断。
最近仕事で足を痛めたことから、今回の隠れテーマとして『無茶しない』を掲げていたものでして・・・
『海洋センター』まで戻ってそこから撮影しました。
ちょうど小学生が地引網をしました。
「体調が万全な時に近くまで行ったるぞ〜」と心で思い、ここを後にした。
 頑張れよ〜
できれば、天橋立にも行ってみるかと思い、国道178号に入る。
『傘松公園』からなら良い景色が見れるかな〜と思い進んでいくと・・・
知らず知らずのうちに通り過ぎてしまいました。
「引き返すほどじゃないか」とアッサリ諦めて丹後半島を進むことに。
日本三景の一つを素通りする人は珍しい!?
その代わり、国道沿いの温泉地から宮津黒埼灯台が見えたので撮影しておきましたよ。

次は伊根港灯台と伊根港カンジャガハナ灯台。
国道178号の『大島トンネル』の脇道を進んでいくと、伊根港灯台のテッペンが確認できた。
道路脇に停車させ撮影。
国道に戻って走行していくと、道幅が狭くなる!!
そんな場所をバスが通るもんだからタイヘンだ!
細い道を進み、何とか道の駅『舟屋の里伊根』に到着したのが11時25分。
 ええにょぼの先に灯台が・・・
海岸を見渡すと、突き出た場所に赤灯台が・・・
「あれは防波堤灯台かな?場所的には伊根港カンジャガハナ灯台だよな〜」と思いつつ行ってみることにした。
海岸まで下って赤灯台を目指していく。
ここの道も狭かったぁ!
けど、海水面と道路の高さが殆どない場所で、昔の日本の漁村って感じでしたよ。
そして目指す赤灯台、伊根港カンジャガハナ灯台に到着した。
「駐車場あるか〜?」と心配でしたが、灯台の奥にありました、セーフ!
思う存分撮影し、ここからも確認できた伊根港灯台も撮影。

次に目指すは丹後鷲埼灯台。
伊根港カンジャガハナ灯台の裏手にあるようだけど、道はない雰囲気・・・。
「これはムリだろ、あったとしても歩きそうだもんな〜」
と半ば諦めモード。
道の駅まで引き返す途中に『新井』の標識があったのを見つけ、急遽、「ま〜海岸沿いを進んで経ヶ岬灯台目指しますか〜」と決めた。
そして、新井方面へ進み綺麗な海岸を望める場所まで出てみると、、
「おっ!あれは丹後鷲埼灯台じゃあないか!!」
遠くに丹後鷲埼灯台が見えたんです。
駄目と思っていたから嬉しかったな〜。
道路わきに停車させて撮影しました。
遠くからでも灯台への道のりは厳しそうだ、ここもムリしません、歩いては行きませんでした。
 綺麗な景色の先に丹後鷲埼灯台
続いては経ヶ岬灯台。
「ホントに綺麗なこの海岸沿いの道を進めば問題ないだろ〜」と思っていたら途中で通行止めになるとの標識が・・・
国道178号に戻りました。
 げっ!行止り
国道を進んでいき、経ヶ岬トンネルを通過した直後にあった駐車場に停車させた。
「さ〜、灯台はどっこだあ」と思っていたら、灯台に一番近い駐車場はまだ先でした、勇み足!
国道を逸れた先にホントの無料駐車場がありました。
カメラを持ち、灯台までの400mを歩くことに。
結構人がいたけど、この暑さのためか、途中で引き返す人が多かったな〜。
そんな中、経ヶ岬灯台に到着したのが13時5分。
とっても綺麗な場所でした!
歴史ある感じがいいじゃあないのよ、と思いつつ撮影を始める。
・・・結構撮影しにくいな。
灯台の背中からだと壁が邪魔だし、正面に回ると全部入らん!
悪戦苦闘しながら、撮影を終えて引き返すことに。
 経ヶ岬灯台
戻る途中、灯台の上にある展望台から戻られたご夫婦にお会いした。
おじさんが「上はダメ!木が邪魔だから行かないほうがいいよ」と仰られた。
この方、とっても面白い方で戻る間、ずっとお話してました。
しかも、この方の奥様がとってもお淑やか。
「お話していたらあっという間に戻って来られました、どうもありがとうございますぅ」
だもん。
岐阜から来られて、奥伊根で泊まられるらしい。
お互いに旅の無事を祈りつつお別れした、素敵な出会いをした後、13時35分に出発。

丹後半島最後、間人港灯台を目指して進んでいく。
(どうも『魔人』港灯台としか思えん!)
途中、道の駅『てんきてんき丹後』に到着。
道の駅近くにある灯台の建物が見えた。
御手洗いを済ませて、出発したらこの建物、町役場でした、さすがです。
 道の駅から町役場を望む
左折で国道、の交差点を直進し、小学校のプール横の駐車場まで進んでみた。
間人港が一望できた中、それらしき灯台を発見。
ただ、「あれは防波堤灯台だよな〜、けど岩場に立ってたりする?」って感じなんです。
間人港で車を停車させ、歩いてその灯台を目指しました。
やっぱり間人港灯台でした。
この灯台、色んな場所から撮影できる良い場所でした。

これで丹後半島の灯台は完了。
次は猿ヶ城灯台と捨ヶ鼻灯台。
国道178号から県道11号に出て『田結』に従って県道122号を進んでいく。
漁港奥にある駐車エリアに停車させる。
駐車した場所から奥に延びる砂利道があったけど、通行止め。。
 奥へ突き進め〜
シレ〜ッと進めそうだったので行ってみることにした。
前方に地元の方がおられたので、灯台について伺ってみた。
「すみません、この奥に灯台ってありますかぁ?」
「あ〜、あるよ、この道進めばすぐよ。」
「ちなみに、(対岸にある)あっちの灯台へ行くことってできるんでしょうか?」
「あ〜、あれは道がないよ。ムリやね。」
取り敢えずは捨ヶ鼻灯台だけ行って、猿ヶ城灯台は遠望からでいいかと思い、砂利道を進んでいく。
砂利道を地味に上っていくけど中々灯台が見えてこない。
「『すぐ』じゃあないじゃ〜ん」と思いつつ進んでいくと、漸く灯台が見えてきた。
とっても綺麗な景色でした。
 素敵な景色が広がってた
遠目から見た感じ、一旦砂浜に下りて再度崖を上って灯台に到達できそうなルートが頭に描かれた。
「行ってみるだけ行ってみるか〜」と崖を下りようとした。
すると、ロープが張られて「通行止め」となっていた。
良く見ると、崖を下るために設けられた階段が途中で10m位崩壊していたんです。
ちょっと行ってみるかと思ったけど、危険すぎたので直ぐに諦めました。
結局遠目からの撮影だけして戻ることに。
ついでにこの道すがら猿ヶ城灯台も撮影しました。
逆光だったからイマイチだったな、午前中だったら猿ヶ城灯台はバッチシかもね。
けど、灯台よりその奥の建物が気になったな〜、寺院かな?
あれやこれやと撮影した後、16時40分に出発。

県道11号を進み、猫埼灯台を目指していく。
太陽が傾きかける中、海外沿いの県道を進んでいくと半島の先っぽに灯台を確認することができた。
それを頼りに、半島に向かう道へと県道から離れる。
どうも周辺は海水浴場みたいで駐車するのに金をとられる感じ。
「泳がないんだから払いたくないな〜」と思いつつ、奥へを進む。
すると突き当たりにある駐車場に到着した。
ここも、駐車場入口に有料との看板がたっていた・・・
 駐車場にあります
「奥にある店の人に許可をもらいに行くか・・」と駐車場奥にあるお店の中へ。
店員さんらしき方がおられたので、
「すみません、この先にある灯台に行きたいんですが車を停めておいてもよろしいでしょうか?」
「あぁ、いいですよぉ」
案外アッサリと許可いただけた。
「あと、ここから灯台までどの位かかりますか?」
と尋ねると、おいどんのハーパン、サンダルを見つつ、
「1時間位はかかりますよぉ。あと、その格好じゃあ草や虫にやられてしまいますよぉ」
とのこと。
いっ、一時間!!マジっすか!?
かなり行きたくない、けど折角、駐車許可いただいたのに「じゃあ止めます」ってのも格好悪い。
けど1時間はなぁ。。。。
ちょっと考え込みました。
あまりムリはしたくないから、ここは諦めて違う場所へ行ってしまおうかと思い始めた。
時間的にも厳しい、けど行き帰りで2時間、撮影15分位なら日没前には戻れるか!と考えたんです。
心は決まった!
ズボンを履き替え、(一応)山歩きの格好に変身し駐車場内から延びる山道を進んでいく。
急な坂道を上っていくと広場に到着。
その奥にある『危険』の看板から、愈々本格的な山道に。
斜度のきつい上りで一気に山の頂上に。
汗が滴り落ちてくる、ホントにきっついです。
頂上に着くと、今度は一気に下っていくんです。
ブレーキをかけつつ進むから下りもしんどい〜!
ただ、「下った先に灯台がある!もう近いぞ!」と思っていると・・・
また上りとなったんです。
(遠くから見ると猫埼灯台には2つの山を越えないといけなかったんです、後で気づいたわ〜)
「マジかよ!」と思いつつも前へ進んでいく。
道ははっきりしているけど、蜘蛛の巣があるし倒木もあるし一本橋もあるし。
  一本橋障害
倒木乗り越える時に、軽く足を攣りそうになった。
2つ目の山は頂上へ行くというよりは、山を回り込む感じで進んでいく。
そして歩くこと30分で猫埼灯台に到着した。
灯台の周囲、動ける場所がホントになかった。
階段を下りて、灯台をグルッと回れば、ハイ終わり!です。
切り立った崖に建てられている猫埼灯台、当然撮影場所もなかったなぁ。
 灯台手前の階段位かな?撮影場所は
まぁ、汗びっしょりな状態だったけど、海風が心地よかったです。
日も落ちかけてきたので、急いで戻ることにした。
山の東斜面を進むから山道は既に暗くなりかけていた。
「何とか生きて戻るぞ〜!」と気合を入れ、アップダウンをクリアしていく。
そして18時35分、何とか駐車場に戻ることができた。
駐車の許可をいただいたお店の方に御礼を言いに行った。
その際に、地元の小学校の遠足のコースということを伺ったのにはビックリした。
『それって罰ゲームやん、しかも行ったところでお弁当食べれないんじゃあ・・・』なんてね。
服を着替えて出発。
 駐車場奥にあるお店、夕暮れ近し
ぼちぼち日没なので夕日の撮影をしようと思いつつも、場所をどうするか・・・
先に進んで柴山港灯台まで行くかと考えたけど、行っても夕日が見れるか自信がなかった。
ということで、引き返して県道沿いから猫埼灯台&夕日を撮影することにした。
適当な駐車スペースがなかったので、路上駐車しました。
そこにカブで来られたおじいさんがおられて、同じく夕日を撮影しようとしていました。
ホントに綺麗な夕日だったな〜。
一緒におられたおじいさんも「今日は綺麗だわ」と言われていたもんな〜。
ジワ〜ッと水平線近くの雲へ消えていく太陽を確認した後、出発した。
 綺麗すぎました!
今日はここまでにして寝る場所を探さなくては。
その前にガソリンがやばくなったので、国道178号の合流地点で少し給油。
寝る前に温泉へ行かないと、と思いつつ走行を続ける。
けど時間的に開いている場所あるかな〜と思っていると、、、
餘部鉄橋の下を通過したんです。
てっきり撤去されたものと思ったので「まだあったんだ!」と驚きました。
こんな暗さだから、鉄橋も余部埼灯台なんかも今回はパスだな〜と思い温泉を探す。
・・・ことごとく不発。
浜坂温泉、鳥取砂丘近くの温泉、最後の望み・羽合温泉もダメ。
諦めました・・・
汗びっしょりのまま寝るって、どうよ!?と思ったけどしょうがないもんなぁ。
取り合えず道の駅『北条公園』で汗を落として、近くのコンビニで夕食。
そして、道の駅『ポート赤埼』に到着したのが23時45分。

明日は朝日の美保関灯台からスタートだっ!と心に決めて眠りについた。




走行距離:905km


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