2009/11/19 : 灯台巡礼の道を行く!愛媛・高知灯台探しの旅

5時50分、部屋に携帯のアラームが鳴り響く。
まだ寝起きでボーっとはしていましたが、温泉の入浴可能な6時を狙うため!!
その甲斐あって見事に一番風呂をゲットいたしましたよ♪
露天風呂に浸かり、ぼんやりのんびりしてました。
明るくなりかけている外に目をやると、雲が多めの生憎の天候。。。
前日観ていた日本放送協会の天気予報では晴れって言っていたのに〜!
ただ、東の空は少し切れ間があり空も良い感じで染まろうとしていました。
「温泉もいいけど急いで足摺岬に行って撮影しないとっ!!」
と6時20分には温泉からあがり、バタバタと片づけをした後、6時半にチェックアウト。
 足摺テルメ
本日のスタートは当然、足摺岬灯台!!
国民宿舎から灯台まではそんなに距離はありませんでした。
灯台入口の駐車場に停車させて撮影する場所を探すことに。
 周辺は綺麗に整備されてます
遊歩道に入ってすぐのところに展望所があって眺めもよさそう。。。
っということで、ここで朝日を狙うことにしました。
ただ、灯台と太陽が昇ろうとしている場所との距離が離れているなぁ。
これから撮影場所を再び探すとなると慌ただしくなるため、移動せずにこのまま撮影を開始です。
ちょうど光が回転していていい感じ♪
このとき、朝日を見ようと多くの方がおられました。
朝早いのに・・・さすが観光地なんだなぁと感心してしまいましたよ。
朝日は雲があるので水平線からではありませんでしたが無事見ることができました。
その後は灯台の根元まで散策することに。
 足摺七不思議・亀呼場
この灯台、ロケットを模した珍しい形状なのです。
灯台っぽくない気もしますがこれはこれでいい感じじゃないでしょうか?
そして、「21世紀に残したい日本の風景」の四国第一位だという『天狗の鼻』へも寄ることに。
すると何かの鳴き声が聞こえたと思ったら、、、イノシシの群れでした!
人に慣れている感じで、逃げる素振りは全くなし。
売店のおっちゃんの威嚇にちょっと離れる位でしたね。。。
(おっちゃん、吠えましたょ!!)
『天狗の鼻』からの眺めはまぁまぁかな?
 天狗の鼻
先に撮影を行っていた展望台がある岩場の出っ張りがちとジャマだったかなぁ。
最後に札所の『金剛福寺』にも寄ってみました。
できて間もない感じの建物が多かったのが・・・
 金剛福寺
寺は古ければ古いほど味があっていいんだけどな〜。
早朝にも関わらず巡礼をされている方がおられました。
一通り見て回った後、出発することにしたのが8時でした。
 観光客ゾロゾロと。。。
次は臼碆埼灯台。
昨日に通過してしまったので大体の場所は把握済み♪
県道27号を引き返すことに。
竜王宮神社の駐車場に到着したのが8時25分。
停車するときに、車道と駐車場の間に結構な段差があるのに気付かず危うく底を擦りそうだったな。
 神社と灯台の道は別々なの
 ここから灯台へ!
 綺麗な道が続きます
県道からは、綺麗に整備された遊歩道を歩くこと5分で灯台に到着することができました。
天気がイマイチなのは残念。
けど、雰囲気は良い感じでした。
照射灯の造りがステキなのは白埼灯台譲りでしょうか??
設計された人は同じなのではないかな?
「これは遠目からも撮影してみたいなぁ」
と撮影できそうな場所を探してみると、遠くの山の中腹に展望台らしき建物を見つけた。
いい感じの写真が撮れそうなので、近場での撮影はそこそこに展望台へと向かうことにしました。
ただ、結局は展望台を見つけることができなかったのです。
その上、途中にとてつもなく狭い道に出くわすしで。。。
走行していたら車の両サイドに枯れ木やシダの枝がカリカリひっかく始末。。。
サイドミラーを畳んで突破した区間もありましたが、展望台は見つからず!
「まぁ、次回来ることがあったら改めて狙ってみよう、当然晴れた日に!」
と心に決めて県道に戻ったのでした。

続いては窪津埼灯台。
ルートは悩んだ結果、足摺岬を通過して向かうことにしました。
何度も行ったり来たりするのは・・・っとも思いましたが。
今朝訪問済みの足摺岬は、この時はスルーしたけど駐車場には空きスペースはほとんどありませんでしたね。
狭い県道をひた走り北上していく。
「バスもこんなところを走ってきたのか。。。」
というほど狭い箇所が所々にありました。
楽しいクネクネ道を走行していると、県道沿いに灯台の頭を確認することができました。
県道脇に停車させ、現道と旧道との間に畦道を発見、上って行くと灯台に到着です♪
 真ん中の草の中へ!左は県道
・・・う〜む、近くだと撮影場所がないんだなぁ。
っと旧道を歩いてみたけど灯台がほとんど見えない。
だったら、県道を挟んだ小高い丘の上から撮影しようとしたけど灯台の後頭部だけしか見えない。
 海は見えるけど後頭部・・・
彼方此方から撮影してみたものの思い通りにはいかなかったな。
ただ、雲の間から時々太陽の光が差し込んできたのはありがたかったけどね。
これで足摺半島の灯台群はクリア!
車に戻り9時55分に出発した。

いよいよ高知市へ向けて本格的に北上開始。
まず目指したのは下ノ加江港口灯台。
県道347号の交点からの県道27号の狭さに閉口しつつもどうにか国道321号に合流。
県道343号に逸れて灯台があるであろう漁港に停車させたのが10時半。
灯台の場所を探そうとドック脇の家におられたおじさんに道を伺うと、
「この脇道を進んでいけばあるけど海上にあるから灯台までは行けないよ、赤灯台ね!」
と仰られた。
どうやら陸地と離れた場所にあるようですね。
御礼を言って向かうことに。
 さぁ奥に行くぞ!
小路を進み、眼前に海が開ける場所に出てみると、目指す赤灯台を発見!!
「・・・ん??あれは防波堤灯台じゃね!?」
 何か違うんでない!?
灯台が立っている場所がどう考えてもコンクリの台座の上にあるのです。
どうみても防波堤の上にある赤灯台、なのです。。。
けど、見渡す感じではあの灯台以外は見当たらない。。。
場所を移動してみたら別の灯台が姿を現すかも!と彼方此方移動してみたものの見つかりませんでした。
狭い洞窟を抜けて反対側の岩場に出てみたり、切り立った岩場をよじ登ろうとしたりしたけどダメ。
 洞窟探検したけどダメ
「もしや廃灯になってしまったとかか?あの赤灯台は審議の対象だなぁ」
と家に戻って確認することにし、今回は諦めることにしました。

家に戻って調べてみましたが、下ノ加江港口灯台が廃灯って情報は見つかりませんでした。
ただ、下ノ加江港口灯台は赤灯台ではなさそうですしね。
ってことで、やはり赤灯台は防波堤灯台か?
以上、審議の結果は限りなくクロ!!
ということで、現地に再度赴き調査しなおしっっ!!(ヒェ〜!)

続いては布埼灯台。
県道343号を海岸沿いに西へと進む。
布地区の市街を抜けてからは、山手の道の手前にあった看板を確認したのち、いざ山道へ。
 おできのような布崎へ
しばらく進むと灯台があるであろう分岐に到達。
車で入ってみましたが・・・狭いし砂利道だし奥には軽トラが進路を塞いでいるしで諦めることに。
分岐近くに停車させて歩いて向かうことにした。
 左奥の道へは徒歩で!
途中、おばさん2人がおられたので道を伺うとルートは間違いないとのこと。
左右の分岐があったけど、これはどちらでのOKなので反時計回りの右ルートへ!
イマイチ天気が回復しない空を恨めしく思いつつ歩いて行く。
すると、展望所へと向かう上り階段を発見。
ただ、灯台自体は山頂にはないはずなので階段を上ってみたものの残念でした♪なんてことは避けたいところ。
ってなことで、そこをスルーして更に奥へと向かったのでした。
すると行けども行けども灯台の姿が確認できないのです。
そして正面に別の山が見えたとき、行きすぎたことを認識したのでした。
(別の山が見えたってことは半周以上しちゃったってことですから)
「見落としたって感じはなかったんだけどなぁ」
っと思っていると、先ほどの展望台に続く階段と反対側の木々の間に灯台の姿が!
(結局は展望台の階段より少し西側に灯台へと向かう未舗装路があったのでした。。。)
 右奥へ、左奥に階段が。。
そしてようやく布埼灯台に到着。
灯台付近は木々が多めだったけど、海側に少し開けた場所がありました。
更にここに来てようやく雲の間から太陽の光が!!
雲の切れ間を狙いながら撮影した後、来た道を引き返し車まで戻ったのでした。
そして12時10分に出発。

次は西道埼灯台。
県道を引き返して国道321号に復帰。
四万十川手前の県道343号へと逸れていく。
トンネルを抜けた先に岬方面へ山道が延びているのを確認しそちらの方へ。
すると『鯨岬公園』なる施設の看板を発見。
 とりあえずの目印!
灯台はそこにあるのだろうと細い道を上って行く。
しばらく進んでいくと、左後方・左手・右手の3又に分かれていたのです。
恐らく岬へ行くのは左手の坂道だろうと車を進めてみましたが・・・狭すぎて敢え無く断念。
バックで交点まで戻ることに。
その際、枯れ木が車を引っ掻いて泣きそうに・・・
なんてことがありましたが、交差点付近の安全な場所に停車させて歩き山手へと向かうことにした。
道の状態はすこぶる悪い。
路面は当然のように狭く、地滑りを起こしそうな段差がある箇所もあるし、落石も多数!!
 荒れまくりですね
「車でこなくて良かったなぁ」
と思っていると更に交差点にぶつかったのです。
またもや進行方向を除けば、左後方・左手・右手の3又に分かれる分岐。
これを左手へと向かう。
(ホントは右手が正解)
すると、畑の奥に灯台の頭を確認することができました。
畑の野菜を踏みつけないように失礼させていただきました。
そして無事灯台に到着。。。
っと思ったら灯台入口に車が2台停車していました。
どうやら釣りのポイントがあるようですね。
ジャマだなぁ、と思いつつも何とか撮影を完了。
そして正しい道を確認しつつ停車した場所まで戻りました。

続いて井ノ岬灯台へと目指していく。
四万十大橋を超え、県道20号から国道56号に合流。
国道に出てすぐのコンビニで昼食タイム。
今日は朝から何も食べてなかったので腹減ったぁ。
『井の岬トンネル』を通過後すぐの分岐を脇道へ。
ここは根元に行くのが大変ということを事前に教えてもらっていたので、慎重に灯台への道を探して行きました。
まずは灯台東側に山へと続く畦道、その後『井の岬』を示す道標、そして西側に山手にあるゴミ処分場(?)へと向かう車道が延びている。
岬の地点からは急斜面なので灯台まで行くのはムリっぽい・・・
西側は施設があるからムリでしょう・・・
どうみても東側の山道が怪しい・・・
「少し遠目だけど徐々に高度を上げていって灯台にぶち当たるってルートなんだろう!」
と山歩きの準備をして東側の山道へ足を踏み入れたのでした。
 右の山道へGo!
道は割としっかりしていましたがクモの巣が尋常じゃない。
持参していた杖を振り回しながら巣を破壊しつつ前進を続けていきました。
 一番道らしかった道
しばらくすると道を塞ぐように草木が覆い尽くされてきたのです。
「ついに本領を発揮し始めたか!?」
と草の中を泳ぐように前へと進む。
今回の旅では多少の苦労は苦労とは思いません、2日目のお陰で強い精神力が備わったのかな??
途中、脇道っぽく見える地点があったのですが、まずはメインの道を確認しようと一旦スルー。
だけど、灯台の姿が見えないばかりか、灯台ではない何かしらの建物が遠くに見え始めたのです。
間近でしっかりとは確認していませんが、どうやら処分場の裏手??って感じです。
「これは行きすぎたか!途中にあった脇道が正解だったかぁ!」
っと引き返すことに。
そして脇道らしき地点から海側へと突き進もうとしたんです。
・・・が、草木のお陰であっさり前進ができなくなったのです。
「え〜、これとは別にルートがあるってか!?」
っと思っていたら・・・遠くに灯台の灯頂部とそこから延びるアンテナ?避雷針??が遠くに確認することができたのです。
しめた!と思い、こうなったら適当な地点から灯台がある方向に向かって藪の中を一直線に進もうと決心!
行けそうな場所を探して藪の中へ突入!
最初から玉砕覚悟でしたが、敢え無く前進することが不可能になってしまったのです。
引き返せばいいものの、行けそうな地点まで横移動した後に前進、を繰り返していったのです。
(リアルあみだくじって感じでしょうか??)
体勢なんて直立できていませんよ、ず〜っと中腰の状態なのです。。。
そんな無謀なことを続けているうちに全く身動きできなくなってしまったのです。
「今回は諦めて元の山道に戻るかぁ、灯台の頭が見えた地点で撮影しとけばいいかぁ」
っと、元来た山道へ引き返そうとしましたが、いくら藪の中を移動しても道にぶつからないのです。
変な移動をしていたので自分自身の場所は当然ながら、方角なども分からなくなっていたのです。
山の頂上へ向かえば稜線沿いに道があるかも・・・と思い進んでみましたがダメ。
かなりやばい・・・と焦りだしていると、ようやく建物が草木の間から見えてきたのです。
「助かったぁ、処分場に突き当たったかぁ」
と藪を抜けると・・・おぉ、目の前には井ノ岬灯台が!!
 画面中央から抜けだしました
良く分かりませんが、どうにかこうにか灯台に辿り着くことができました。
足元を見ると靴やズボンに草の実がびっしりこびりついていました。
今までの中でも最高にひっついていたなぁ。
まずはそれらを払い落して灯台のプレートを確認しようと正面に回り込んだのです。
「ん!?『井ノ岬灯台』じゃなくて『伊ノ岬灯台』になっているぞ」
ってことに気付きました。
 タイルが剥がれ気味だ
そして、灯台の正面からはちゃんとした道が延びていました。
またまた、やってしまいましたねぇ。。。
撮影しようとしてもスペースがなくってどうしようもありませんでした。
こんなことなら遠目から撮影しておけば良かった。。。
けど、もう戻りたくないよ、マジで。
まぁ、辿り着いただけでも良しとしないと、と自分に納得させました。
帰りはきちんとした道を進んで戻りました。
そして、出た先は・・・
ま〜、びっくりしました!
岬の先端から道が延びていたのですねぇ。
 もしや道標の赤リボンが目印だった!?
 左の石垣の上に道があり、、、
 車道からロープが延びてた。。。
今までの苦労が・・・(涙)
もし行かれることがある時は、灯台を向き合って左後方部分の藪を覗き込んでみてください。
おいどんはそこから灯台へと辿り着きました。
道って感じはしませんよ、絶対!

続いては佐賀港鹿島灯台。
国道56号から佐賀漁港方面へと向かって行ったのですが、灯台はどうやら完全な島の上にあるようです。
まぁ、灯台の頭だけでも確認することができるだろう、っと思っていたのですが・・・
どう頑張って探しても見つけることができないっ!!
長い防波堤の先まで歩いてみたのですが全く駄目。
まぁ、沖合を照らすのだから陸地から確認できなくても文句は言えませんよねぇ。
けど、残念だぁ。
ってなことで、防波堤にあった灯だけ撮影して引き上げたのでした。
 奥の島に灯台があるのにぃぃぃ!
本日最後は興津埼灯台。
時間も結構ギリギリだなぁと急ぎ向かうことに。
すると、窪川のだいぶ手前の峠の頂上付近から渋滞にハマってしまったのです。
「これは工事渋滞か!?」
と思ったけど、一瞬だけ対向車が来て以降、パッタリ車両の通行がなくなったのです。
だからと行って、こちらが進む気配も一切なし。
空もジリジリ暗くなっていく。
これはいよいよ興津埼灯台は厳しいか?
それなら今日の宿をどうするか検討しよう。
と車内で地図を広げて検討していました。
そして30分位かな?後方から救急車が来たのです。
ここで、ようやくこの渋滞が事故によるものだと認識しました。
そして警察の方が前方のドライバーに順々に説明をしてきたのです。
自分の順番になり、
「この先、事故で通行ができません。ただ、迂回路があるので前の車に着いていってください」
と話された。
迂回路は大型車が通行不可のため普通車だけ誘導されていきました。
そして脇道へそれる先には事故車がありました。
軽のバンで仰向けになって車内は滅茶苦茶でした。
ドライバーは無事なのでしょうかね。。。
そして事故現場の迂回完了したころには辺りは暗くなっていました。
興津埼灯台は明日以降に延期です、トホホ。

本日の宿は久礼にある温泉施設を考えていたのです。
国道56号から県道25号へ逸れてすぐの『黒潮本陣』。
ただ、駐車場には車がびっしり。。。
予約なしでは厳しいかなぁっと思っていましたが、やっぱり満室でした。
続いては、須崎市内まで行ってホテルを確保することを考えていたのです。
ただ、ビジネスホテルを見つけたもののここも満室!
『ホントかよ!』と思わなくもなかったけどしょうがないですもんね。。
いよいよ状況はマズイ。
この先も、そこそこの大きさの町ではダメかもしれない。。。
なら、いっその事、高知市内まで行くかぁ!?と決断したのです。
須崎から高知自動車道で一気に高知ICへ。
県道44号から国道32号に入り、まずは給油を済ませておきました。
っと、スタンドの真横にビジネスホテルが!
空き室を確認したら・・・ばっちり空きがありました!
料金も4200円とお安い♪
夕飯はホテルから近くにあるラーメン屋。
更にホテル近くのコンビニで明日の買い出しなど済ませてホテルに戻る。

無事、お宿は確保できたものの、一気にワープしちゃったから明日の予定が難しいなぁ。
高知市内の灯台から訪問するか、興津埼灯台まで戻って今日の続きをするか。。。
色々検討した後、就寝しましたzzzzz




走行距離:1404km


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