2010/12/03 : 晩秋の四国東海岸&2離島灯台探しの旅

仕事の都合で香川県に行くことが決定したのが11月初旬。
せっかく四国に行くのだから遊ばない手はない!!
ってことで、仕事そっちのけで訪問場所の検討を・・・(汗)
ただ、四国行くが決まった時点で訪問する場所は即決していたのでした。
それが徳島・高知に掛けての四国東海岸♪
今までの訪問で取りこぼしている灯台を訪問する!ってことがメインですねっ。
実は、今年のGWにこれを決行する予定だったのですが、旅に出ることが叶わず断念していたのです(涙)
涙したその半年後に期せずして実現できそうなのです♪
旅の行程としては、、、

高松駅スタート
→小松島灯台
 →伊島灯台
  →出羽島灯台
   →阿波竹ヶ島灯台
    →高知経由で北上
     →讃岐三埼灯台
      →高松駅ゴール

って感じを考えていました。
今回の旅では、伊島と出羽島の2離島の訪問スケジュールがあるので連絡船の時間を事前に調べていたのです。
すると、徳島海上保安部のHPに『阿波の国灯台めぐり』なるものを発見!
自身の知らない灯台が数基あったので訪問する灯台を追加、そして室戸岬灯台も含めてスケジュールを変更。
その結果、、、

高松駅スタート
 →徳島沖の洲導流堤灯台
  →小松島灯台
   →和田ノ鼻灯台
    →伊島灯台
     →日和佐港一文字堤東灯台
      →出羽島灯台
       →阿波竹ヶ島灯台
        →室戸岬灯台
         →讃岐三埼灯台
          →高松駅ゴール

のように変更したのです。
『四国東岸の穴の開いた箇所を埋める旅』って感じですね。
予定としては、12月3日にスタートして5日の昼前に高松駅に到着しゴール。
5日の高松駅のJRの乗車はマストなので、その日は移動メインにしよう、ってことで、、、

【1日目】
高松駅スタート→徳島沖の洲導流堤灯台→小松島灯台→和田ノ鼻灯台→伊島灯台→ホテル宿泊
【2日目】
日和佐港一文字堤東灯台→出羽島灯台→阿波竹ヶ島灯台→室戸岬灯台→高知市移動・ホテル宿泊
【3日目】
讃岐三埼灯台→高松駅ゴール

って感じで、最終的なスケジュールを立てたのです。
まぁ、予定は未定ですから臨機応変に対応していくのはいつものこと!ですが。。。
時間ができれば訪問済みの灯台に寄り道すればOK。
ちょっと遅めの紅葉ドライブをするって手もあり?
ま、時間がなければ・・・
(割とゆとりある予定なので、取りこぼしはないだろうと確信してはいましたが。。。)
こんな感じで12月2日は高松市内でテキパキと仕事をこなしていました(と書いておきましょうか?)。
まぁ、翌日からの旅のことで頭の中はいっぱいだったのですが。。。
そして3日、高松市内のホテルをチェックアウトしたのでした。

前段が長々しましたが、この旅のスタートは香川県高松駅前、こっから完全に旅モード♪

高松駅前のレンタカー屋で、今回の相棒とご対面。
今回借りた車がヴィッツ。
前に四国・北陸の旅をした際に大阪で借りたのもヴィッツでしたが今回は新型なのです。
狭い道を走る可能性もあるし(最悪の場合)車中泊だってあることを考えると、こうなっちゃいますかね。
(普通の道は当然、高速なんかでも快適な走行ができる車でした、小回りも利くしねぇ)
 沖洲マリンターミナルにて
手続きを済ませて8時半、いよいよ出発です。
寒さはさすがの12月!って感じですが、天気は快晴。
天気予報ではこの旅の間、概ね天気は晴れのようです、これだけでも気分は高まりますねっ!
ナビに徳島市内をセットして、後はその誘導に従うだけ。
(ナビって良いよねぇ〜〜)
県道43号を通って高松中央ICから高松自動車道へと入る。
真正面に朝日を受ける中、朝飯のパンを頬張りながら徳島県に入り一気に鳴門ICへ。
 高速走行中♪
国道11号を南下し、吉野川を越えてすぐの県道189号から県道29、204号を通って東中洲へ向かう。
この旅、最初の訪問は徳島沖の洲導流堤灯台です。
場所は徳島海上保安部のHPに地図が掲載されていたこともあり、とても参考になりましたよ!
『沖洲マリンターミナル』から灯台を確認できましたが駐車スペースが・・・ないっ!
渋々ですがマリンターミナルの向かいにあった有料駐車場に停車させて歩き向かうことにしました。
レンタカーですから路駐は危険かなぁって判断ですね。
長い堤防をポテポテ歩いて行くだけなので到達は楽ですが、風が強く冷たいのが・・・
 ながぁ〜〜い堤防歩き
けど、無事に徳島沖の洲導流堤灯台到着です。
午前帯だとド逆光になるのは仕方ないかぁ。
しかも、これはどう見ても防波堤灯台ですわなぁ。
自身の判断に迷う灯台ですよねぇ。
数の多さや辿り着けそうで着けない場合が多い(陸続きでないと名前の確認ができない!)防波堤灯台は掲載から外しているのですが、名前は『導流堤灯台』だけど見た目は『防波堤灯台』。。。
まぁ、そんなことを悩む前に長崎県の『広瀬導流堤灯台』を掲載しちゃったことだし、『導流堤灯台』は掲載していきましょっか!
(ちなみに川が海などに流れ込む地点の流れを安定させるための堤防が導流堤、その名の通り外海からの波を防ぐための堤防が防波堤らしいですね)
そんな感じで一人審議?一人判定??していました。
導流堤を挟んだ両サイドで海の色が全く異なっていたのには驚きました。
遠目からも撮影した後、有料駐車場に戻り出発したのが10時25分でした。

続いて目指したのが、弁天山。
これは自然にできた山の中で日本一低い山なのです。
「いつかは絶対行きたい!」っと狙っていたのです、灯台訪問とは別の今回の裏テーマなのよ〜♪
ナビに案内されるまま県道29号から国道55号に出て、県道210号を進んでいくと道路沿いに見つけることができました。
 遂に来ました弁天山
山の麓に車を停めて早速登山開始です!
って、登山道を歩き15秒位で山頂ゴールしちゃいましたが・・・(笑)
山頂のお社で旅の無事を祈って下山。
山の麓をグルッと一周しましたが、ここもあっさり踏破できるね〜!
 全体が収まるコンパクト感!
以前、富士山に登ったことはありますが、その時と同じ位の到達感がありましたよ!
苦労の度合いが全く異なるので、こちらの方が圧倒的にお勧め♪
高い山への登山は経験がモノを言う気がするので、おいどんは低山登山をボチボチとやっていきたいですね。
今回がそれの第一歩ですわ。
無事、目的を達成して出発したのが10時55分でした。

続いて目指したのが小松島灯台。
伊島の連絡船の時間もあって、ちょっと急ぎ気味に国道55号を進んでいく。
この灯台は08年に訪問した時は夜遅く山の上に点灯する姿を遠望しただけだったのです。
国道を逸れ市街地を進んでいくと、山の中に灯台の姿が確認できます。
道なりに住宅街を抜けていったのですが、行止り。。。
「これは大周りに岬側から道があるのかな?」っと海岸沿いの道を岬へ向かう感じで走らせていくと山手の細い道となってきた。
「このまま車で山頂まで行けるっぽい?」っと思ったのも束の間、下り坂となり住宅へ続く道となってしまった。
間違ったことに気づきUターン。
海岸を走行中に見つけた山道が正しい道と判断し引き返すことに。
ただ、駐車場所が見つからなかったので、漁港内にコソッと停車させて歩き山道に向かうことにしました。
『ミニ四国八十八カ所・一番札所100m先&二番札所から八十八番札所』の青看を少しそれた先にある階段、「これが灯台への入口っしょー」っと上ることにしました。
(車はこの階段脇に1台停めることができますよ、ちょっと損したなぁ)
 青看を左折すると・・・
 中央の階段より山歩き!
伊島の連絡船のこともあり、急ぎ足で階段を上っていったこともあり息が切れる。。。
ゼーゼーしながら歩くこと10分、無事灯台に到達できました。
 程良く整備されてます
・・・撮影場所がないなぁ。
これなら住宅街から見えた場所でもっと撮影しておけば良かったな。
しかもここに来て曇ってきているし。。。
なんて思いながら撮影終了。
慌ただしく山道を下り車に戻り出発しました。

そしてこの旅の離島第一弾・伊島へ向かう船乗り場に向けて車を走らせる。
距離的には和田ノ鼻灯台の方が近いけど、まずは伊島に渡るのが先決!
国道55号の快適なバイパス区間を進み、『阿波橘駅』付近から旧道へ逸れていくと、すぐに『伊島方面行 連絡船のりば→』の看板を発見。
 国道沿いのこの看板が目印
看板に従い脇道を進んでいくと待合所を見つけることができました。
時間も10分位の余裕がありました(余裕?イヤ、ギリギリかな)。
 ここが待合所
漁港に車を停めて、リュックに荷物をまとめ乗船券を購入しようと待合所にいるおじさんに声を掛けたのです。
「すみません、12時半の船で伊島に渡りたいのですが・・・」
「釣り?今日は向こうに泊まるの?」
「いや、灯台を撮影して今日の最終でこっちに戻る予定ですが・・・」
「12時半の便は出るけど、伊島からの船は運休するかもよ。昼過ぎにかけて波の高さが4mの時化になるそうだから」
「え゛!!!」
これは全く予想外です。
島に渡っても本土に戻れないのでは厳しすぎる!
だからって、伊島灯台をスルーするのもなぁ。
伊島訪問を翌日に延ばしたくても、明日だけで出羽島&伊島は厳しいだろう?!
おじさんが少し誇張しているのでは?なんて思いながら、
「けど、全く出港しないってことはないんですよね?」
「う〜ん、けど出港する可能性は半々より低いだろうねぇ、行きは良くても戻る時は島から出てすぐのところの潮流がヤバいから」
「例えば今から渡って戻れなかった場合、向こうに民宿とかあるんですか?」
「あぁ、それはあるから大丈夫だよ」
もう、こうなったら渡るっきゃない!
もし船が出なければ伊島一泊!
伊島灯台の点灯する姿や朝日の中の姿を拝んでやるんだっと、やけくそ気味に決断しました。
乗船券を購入し、車を漁港に停めたままでもOKな旨を了承していただき、車に戻り明日の着替えなどを取り出した後、連絡船『みしま』の停泊する場所へ。
(少し離れていたので焦りました)
船内には人が多く、すでに席が埋まっていたので、手前にある雑魚寝できるスペースに座ることにしました。
そして12時半、伊島への片道切符となる??船が出港したのでした。
 さぁ乗船だ!
答島の港を出てしばらくは湾内のため、穏やかな海を進んでいきます。
遠くに蒲生田岬灯台が確認できるようになってきてから徐々に波が荒々しくなってくるのです。
前後左右の揺れは結構ひどい、立って船内を移動なんてできそうにない!仮眠すらできない有様!
「帰りの方が状況悪くなるって・・・4mの波ってどんだけ凄いんだ!?」
っと焦りながらもどうにか伊島に到着。
伊島灯台は山の上に確認でき、港にあった島の案内図にも掲載されていたので到達は問題なさそうだ。
 Cが灯台なのです
港から真っすぐ山手を目指していき、神社脇を通過し学校裏より山手に延びる道を進んでいく。
 神社右手の道を歩き・・・
 学校裏より左手の山道へ!
細い山道を歩いて行くと途中からコンクリの道が現れた。
(遠回りになりますが小学校の正面よりコンクリ道が延びているようです)
溜め池の脇を歩くと、草刈りをされていたご夫婦がおられたので灯台の道を教えていただきルートに間違いがないことを確認。
 峠より山道へ・・・
そして、教えていただいた通り、峠付近より未舗装な脇道が延びていました。
斜度のある山道を上っていくと、ついに伊島灯台に到達することができました。
 割と斜度がある山道
標高の高い場所にある割には、背のっぽな灯台でした。
さらに周囲にスペースがないから、撮影は・・・。
見上げるようにしか撮影できず、少し消化不良かも。
けど、到達できたのは事実!充実感はありましたよ。
帰りの船の出港まで時間もあるし、帰りはコンクリ道を散策しながら戻ることにしました。
山道を上っている際にも感じましたが、ここにきて風の唸る音が強烈になってきたのです。
森の中では風の強さなんて分からなかったのですが、ずっとビョ〜〜〜って音がする度に心配が募ってくるのです。
そして、連絡船乗り場まで戻ってくると、まともに直立できない状況になっていたのです。
防波堤から伊島灯台の遠景を撮影しようとしたのですが、あまりの強風にあっさり断念したほどです。
両足を踏ん張っても風の勢いに体勢が崩れてしまいます。。。
「これは帰りの船は出港しないわ、どう考えても・・・」
と完全に諦めモードです。
時間もあるし、待合所の中で今後の予定を考えていました。
明日の朝イチの船で本土に戻ればリカバーは可能?何なら室戸岬灯台はスルーしても良いか?
(明日も出港できなかったら・・・なんてことも一応考えていました)
そんな中、乗船する他の方たちもポツポツ現れてきた。
「・・・ん?乗船している。これは出港するってか!?」
どうも出港しそうですね。
「これは助かったぁ〜!」と安堵したのと同時に「無理だろ!?」っと感じたのも事実・・・。
乗客は皆さん半信半疑、船長さんも結構グチってましたよ。
そして14時45分、連絡船は荒れ狂う外洋へと舵を切っていったのです。
・・・ここからはホントの地獄を見ました!
伊島の防波堤を過ぎるとすぐに大荒れ、行きの倍はあるかという大波。
 大荒れです!!
船体も左右に大いに傾き、船首が上を向いては数秒後に波しぶきとともに水面に落下する、といった感じでした。
想像したのは「冬の大間でマグロ漁をする漁師みたいやん!」、まぁ乗船したことありませんが。。。
居合わせた女性なんて、ずっと「キャーキャー」とか「イヤ、イヤァ〜」と叫んでいました。
10分、20分位の間、こんな状態がずっと続き、どうにか湾内に入ると落ち着いてくれました。
そして、どうにか答島港に到着。
船酔いはしていませんでしたが、グッタリです。。。
まぁ、生きて戻ることができただけで十分ですよ、マジで!
ヘロヘロの状態で出発したのが15時25分でした。

続いて目指したのが和田ノ鼻灯台。
少し引き返す感じになりますが国道55号を北上。
そして、青看に従って県道274号から県道218号へ『和田島』方面へと進んでいく。
『海上自衛隊小松島航空隊』の脇を通過すると海岸線に到達。
海岸線に沿って進んでいくと和田ノ鼻灯台を見つけることができました。
ここは岬って感じがしない場所ですね〜。
港町にある灯台、って感じですかね?たまに遭遇しますよね。
ちょっと日没が近づいてきたのが残念でしたが強風と寒さから早々に引き揚げました。
和田ノ鼻灯台を出発したのが16時10分でした。

厳密には青島灯台があるけど、これは島にあるからしょうがない!ってことで断念。
小松島灯台の再撮影も考えたけど、夕方の渋滞もありこちらも諦めました。
ってことで、今日はこれにて終了!です。
さぁ、今晩の泊まる場所を決めないと!
っと、コンビニに停車させて地図でお宿を探す。
明日の予定などを考えた結果『国民の宿うみがめ荘』に目がとまりました。
自身の旅では珍しく予約の電話をしてみると、宿泊は問題なしとのこと♪
車中泊はこの時期流石に・・・ですからねぇ。
(昔は真冬でも車中泊ってことはありましたが、年齢には敵いませんよぉ〜)
もしかしたら、このお宿なら阿瀬比ノ鼻灯台の灯りなんて見えるかも〜♪と思いながら出発。
の前に、昼ごはんがまだだったので、コンビニで軽く食べ物を購入し食べながらの運転です。
後は只管ナビ任せ。
そして、お宿に到着したときにはすでに辺りは真っ暗でした。
期待通り阿瀬比ノ鼻灯台の灯りが確認できて最高な場所じゃないですかぁ。
チェックインを済ませ、まずはお風呂。
温泉ではないっぽいけど、ゆっくりお湯に浸かっていました。
露天もあって阿瀬比ノ鼻灯台の灯りと共に・・・と思っていたら露天風呂にお湯が張っていない!!
仕方ないけど残念だわぁ〜。
部屋に戻って一休憩。
部屋自体はキレイとは言えない感じ、トイレも共同だったのですが・・ま、泊まるだけなら文句言っちゃダメよね!?
その後、夕飯を食べに食堂へ。
これでもか!ってほど沢山の料理でお腹が満たされました、もちろん完食です。
 いただきまっす♪
部屋に戻るときに受付のおばさんと話をしていると、
「夏はウミガメ、今の時期は『ダルマ朝日』が有名ですよ、早起きされたら是非ご覧ください」
「あ、明日7時の出羽島への船に乗ろうとしているんですよ〜」
「あら、そうなんですかぁ」
「けど、朝日がキレイなら見てみたいですねぇ、明日晴れそうだしいけそうですか?」
「雲さえなければ、ですねぇ。先月は4度しか拝めませんでしたから」
「あら、結構条件が厳しそうですねぇ」
ってな話をさせていただきました。
部屋に戻って、カメラや携帯の充電をして明日の予定を確認。
こうなったら、ここで朝日を迎えてから出羽島に行くか?っと思い始めました。
出羽島は便を遅らせれば、大まかな日程が狂うことはないはず。。。
朝日の中の日和佐港一文字堤東灯台の姿ってのも良いのかな?なんて思いつつ。
そんな感じで予定の微調整をした後、眠りに着いたのでしたzzz




走行距離:193km


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