2011/03/27 : 離島灯台を巡る!長崎県・対馬編

5時50分に携帯のアラームが鳴る。
本日が対馬滞在最終日。
昼過ぎのフェリーを予約していたので実質移動可能な時間は午前中だけ。
ってことで、本日は早朝から活動開始なのです♪
ホテルのフロントにキーを返却して清算。
超格安だったので2泊分の金額が1日目の宿泊料金とほとんど同じでやんの・・・。
トイレや洗面台が共用など不満な点はあったけど、この金額なら文句言っちゃダメだよね!?
昨晩、「明日の出発は早朝」と話すとホテルの方から「停車場所は近くのコンビニにしてくれ」とのことだったので荷物を抱えて車に移動。
「お!ガラスが凍っているじゃないかよ」
うっすらながらガッチガチに氷が張り付いておりました。
 凍ってるよ。。。
どうにか氷を落として、島内唯一のコンビニの駐車場を出発したのが6時55分でした。

最終日の1発目は郷埼灯台。
国道382号から県道24号へとそれていく。
少し急ぎ気味に先へ先へと向かっていく。
尾崎という集落付近で脇道があったものの、あまりの狭さに通過してしまいUターン。
引き返して狭路に入ろうか悩んだけど、近くにおじいさんがいたので道を伺うことにしました。
「すみません、この山の先にある郷埼に灯台があるのはご存知でしょうか?」
「あぁ、知っとるよ〜」
「そこへ行くのって、この狭い道を進んでいくのでしょうか?」
「あぁ、そうよ〜」
「車で向かうことってできますかぁ?」
「あんたの車だと少し手前から歩かないと無理だろうねぇ」
なんて感じでした。
お礼を言って脇道へと車を進入させていきます。
 左端の車横の狭路を行け!
両脇に民家が迫る狭い道を進んでいくと・・・あっという間にダート路になってしまったのです。
「少し走りやすそうなダート路だからこのまま車で行くか?」
っと思ったものの悪路となって引き返せない状況に陥ったら・・・なんて想像すると。。。
結局、舗装路ギリギリにあった駐車スペースに車を置き、歩き向かうことにしたのです。
 ここから未舗装路。。。
しばらく標高が上がらない区間が続きました、ここまでは車でも行けたかも。。。
ただ、ヘアピンを過ぎた辺りから落石など岩がゴロゴロしていました。
 グイグイ高度を上げます
軽トラでもかなり厳しそうですよ、走行できるのはオフロードバイク位か?
とか考えつつ黙々と足を動かしていく。
本日のリミットが決まっている中、どれだけの時間を歩けばよいのか分からない道を行くのは精神的に辛いものがありますね。
多少焦りを覚えつつ歩いていると、目の前に石碑が見えてきて分岐となった。
 石碑横を進むの
ここは方角的にガードレールのある道なりに進んでいく。
この辺りはかなり標高があるので景色も良い感じ♪
ただ、灯台は海岸沿いにあるだろうから、こんな高い地点にはない・・・ってことは、まだまだ遠いってことか。
とか思いつつ杖を片手に歩いていくと今度は錆付いた看板のある分岐を発見。
 案内板を良く見て進め!
看板に描かれた案内図を見るとここは下っていく右手のルートを選択するようです。
ここから岩がごろつく山道を下っていきます。
九十九折れをクリアしていき、ようやく標高も低くなってきた。
すると突然辺りが開けた場所に辿り着いたのです。
どうやら自衛隊の演習場らしく『立入禁止』の看板が・・・
 立入禁止て。。。
「ここまで来て先に進むなってのはむご過ぎる!!」
ってことで、ここは静かに通過しました。
(電柱も敷地を避けるように設置されていたのが印象的だったな)
そして、海岸に到着すると左手に灯台の姿を確認!
 堤防まで行くと灯台の姿が
滑りやすい坂道を上っていくとようやく郷埼灯台に到着したのでした。
車を停めた地点から歩き1時間。。。
道はしっかりしていましたが、時間が迫っている状況だったのできつかったわ〜。
まずは持ってきた朝食を食べて自身の燃料補給♪
灯台横には砲台跡らしき建物もありました。
「やっぱり国境の街なんだなぁ」っと改めて実感。
 これ何よ?
水分補給もした後、いそいそと撮影開始。
本日もド快晴、今回の旅は天候に恵まれたなぁ♪
海岸に下りて遠景の撮影もしておきました、打ち上げられたゴミが多かったのは。。。
ゆっくり撮影を続けたいとは思ったものの、この後の予定を考えると戻ることにしました。
石碑がある地点まではダラダラした上り坂、そこから下っていく感じです。
「次の芋埼は楽であってほしいなぁ」
なんて思いながら戻りました。
車内で息を整えて出発したのが10時10分でした。

続いて目指したのが芋埼灯台。
当初、この灯台が設置されている場所を考えると近づくよりは遠景撮影にしておこう、時間も短縮できるしね♪
なんて考えておりました。
県道24号から県道197号へと逸れていき『道竹敷昼ヶ浦線』なる道を走行していく。
目下整備中って感じの道で、一部狭い区間はあるものの順調に灯台が狙えそうな昼ヶ浦地区へと向かっていく。
すると・・・道沿いに『芋崎』の道標がある場所を発見、そこから山道が延びているではありませんか!?
 ここが入口?
「けど、これを歩いていったは良いが近づけませ〜ん」なんて事態は避けたいものね!
っということで、ここはスルーしていきます。
そして昼ヶ浦地区に到達、そこから灯台が狙えるポジションを探そうとしていると、おじいさんがおられたので、
「すみません、この先にある芋埼の灯台を撮影したいのですが・・・」
「あぁ、それだったら来る途中にあった山道から行けるよ」
「道すがらあった山道ですね!そこから灯台近くまで行けますか?」
「あぁ、行けるよ」
「え!?けど、かなり歩くんじゃないですか?たとえば1時間とか。。。」
「いや、そんなことはないはずよ」
とのことでした。
うわぁ、どないしよ〜〜。
歩いていけるなら行ってみたいなぁ。
ウダウダ考えても埒があかない!
ってことで、歩き向かうことに方針変更!!
入口は先ほど確認済み、車は入口付近のスペースに捻じ込んでおきました。
山歩きの準備をして歩き始めたのが10時50分。
少し歩くと道標がありました。
 楽勝♪と思いきや・・・
『ロシア軍艦泊留地跡 徒歩35分(1.52km)』
その跡は灯台の手前にあるようです。
ただ、歩き35分ってのは案外あるなぁ。
「自分なら1.5キロ20分で踏破してやるぞ〜!」
っと気合を入れたものの・・・
この山道が結構ハードだったのです。
前日までの疲れとタイムリミットの逼迫しているのが原因でしょうね。
すぐに息が上がって足も前に進まなかったのです。
急ぎ足で頑張って歩いてみたものの、道標と同じ位の時間をかけてしまったのです。
こうなると、帰りの時間が気になってきます。
『余裕を持ったスケジュール』がいつの間にか『ギリギリ間に合うスケジュール』に自動切り替え。。。
こうなるともうアクシデントなんて発生していたら・・・です。
枯葉が多く滑りやすいアップダウンを通過し、海岸沿いに下った地点に『ロシア軍艦泊留地跡』がありました。
・・・が、ここはスルー!
 ロシア軍艦泊留地跡
浜辺に出て灯台を確認するものの・・・ない!
ここからまだまだ歩くようです。
けど、それらしい道が見当たりません。
「これは岩場を伝って歩かないといけないのかぁ」
 この斜度!
っと独特な岩場をトラバース開始。
斜面になっているわ、所々はよじ登らないといけないわで厳しい道のりでしたが考えている場合ではなかったのです。
そして、遂に芋埼灯台の姿が見えてきたのです♪
 見えてきたぁ〜!
岩場を乗り越え無事到着!
歩き始めて1時間!!
「1時間かかったよ、おっちゃ〜〜〜ん。。。」
っとは思いましたが、しょうがないですね。
先っぽ感が相当ある場所です、眺めも良かったですしねっ!
ただ、悠長にしている場合ではありません!!
慌てて撮影をしました。
本来ならじっくり楽しみたいロケーションでしたが。。。
次回訪問する機会があったら、じっくりのんびり撮影したいなっと感じました。
ザックリ撮影を済ませて、来た道を戻ることにしました。
別のルートがあるかなぁっと思いましたが見当たらず。
どうやら海岸沿いの岩場を歩く必要があるようです、潮が満ちたときは大変かもしれませんね。
『ロシア軍艦泊留地跡』まで戻ってそこから山道。
アップダウンの激しい道をゼーゼー息を切らせながら踏破、どうにか車まで戻ってきました。
車内での休憩もほどほどに出発したのが12時45分でした。

この旅、最後の訪問灯台が万関瀬戸西口灯台。
ここは2日前に道が分からず断念していた場所です。
時間が危ない状況ではありましたが、ここまで来たらいかないとね!!
ってことで、割と急いで国道382号に戻り北上開始。
前回の結果から根元まで行こうとは思っていません。
今回は運河を挟んだ対岸から狙い撃ちしようと目論んでいたのです。
万関橋の南側にある駐車場の手前にある脇道を一気に下っていくことに。
下りきった地点が行き止まりとなっていて、その脇の駐車スペースに停車。
 ここから運河沿いよ
小走りに海岸に出て灯台を探します。
「対岸から狙い撃ちができなかったら・・・もう諦めるしかないかなぁ」
なんて心配しながら運河沿いを歩くと・・・万関瀬戸西口灯台の姿が見えましたっ!!
「助かったぁ〜、万関瀬戸西口灯台はこれでOK♪」
っと慌しく撮影を開始。
良く見ると万関瀬戸西口灯台に向かう下り階段が確認できました。
どうやら山越えルートがあるようですねぇ。
けど、今回はその確認もできないのがもどかしい。
さらに、遠くには彼瀬埼灯台の姿も確認できる♪
など考えつつ撮影していると、船がやってくるのが見えました。
「灯台&船の撮影をしてこの旅を締めますか!」
っと待ち構えていると、おぉ!海上保安部の巡視艇じゃないですか!
「この旅の最後に、対馬の神様は粋な計らいをしてくれるなぁ〜」
っと感動しながら撮影を完了。
 巡視艇やぁ!
急ぎ車に戻って出発したのが13時20分でした。

後はフェリー乗り場に急ぐのみ!
国道を南下しフェリー乗り場まで一直線。
フェリー乗船の手前にあった事務所で手続きを済ませたのが14時5分。
間に合ったと思ったこの段階で、ようやくホッとすることができました。
この後、乗船まで時間があったので市街に引き返してお土産などを購入し厳原港に戻りました。
(フェリー乗り場の近くに巡視艇が集結しておりましたよ、あぁもっとじっくり見ておきたかった!)
 たつぐも、なつぐも、やえぐも
そして、慌しくフェリーに乗船。
 乗船すっぞ!
無事、15時に出航し楽しかった対馬とのお別れとなったのでした。
 さよ〜なら〜
出航後、しばらくはベッドで仮眠を取っていましたが、壱岐を過ぎたあたりから烏帽子灯台を狙ってみようと待ち構えておりました。
・・・が、ちょっと距離がありすぎでしたわ。
 烏帽子島と夕日
壱岐に立ち寄るフェリーなら可能性はあったのでしょうが、博多直通だったので遠すぎでした。。。
その代わりに西浦岬灯台や玄界島灯台の撮影をしたりして。。。
これは後日改めてじっくり訪問しないとね!
こんな感じで博多港に戻ったのが19時10分でした。
後は鹿児島に戻るのみ!でした。
久留米でラーメンを食したり給油したりした以外は黙々と高速をかっ飛ばしていました。
そして23時半、無事家に戻ってきたのでした。

念願の対馬訪問を無事終えることができました。
予定していた場所へはどうにか行くことができ言うこと無し!
ただ、スケジュールが押したため最終日に予定していた対馬長崎鼻灯台の訪問は叶わなかったのは残念でしたね。
(端から諦めてはいたけど、せめて道があるかだけは現調したかったもので)
まぁ、そんな宿題は次回の訪問時に頑張っていきましょうってことでっ♪



走行距離:1104km


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