2006/09/02 : 静岡・伊豆半島一周灯台探し

遡ること今年の3月4日。
1年前に到達できなかった伊豆網代灯台を目指して旅をしていたのです。
地元の方に話を伺い見事に到達!
勇んで撮影して家に戻って確認してみたら・・・暗くてよくわからんじゃん!
ここは午後に行くと崖のために日光が遮断されることを家に戻って知ったんです。
旅は失敗のうちに終わってしまった。
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あれから半年。
「遂にリベンジをするときだ!」と意を決し伊豆半島を目指すことにした。
そして、これも失敗していた下田灯台にも行って、序に伊豆半島を一周したるぞ〜!
荷物をまとめて6時半に出発。
東名へ向かう途中、ガソリンスタンドで給油。
いつものように横浜町田ICから高速に入る。
天気予報だと晴れのち曇りだったけど、空は曇りがちで「大丈夫かなぁ」と思いつつ走行。
大井松田ICで下りる。
国道255号を南下して小田原市を通過。
朝も早かったので渋滞することなく国道135号へと入る。
早めに伊豆網代灯台に到着したかったので、舞鶴道路・熱海ビーチラインを通っていく。

熱海市外を抜けて網代駅を通過した先にある『新網代トンネル』の脇道を進んでいく。
そして、伊東側出口付近にある『旭町防災倉庫』脇のスペースに停車。
そこから、徒歩にて『立岩トンネル』横の灯台入り口に向かう。
 トンネル入口手前を左に進みます
灯台入口に到着して唖然とした。
「草が生い茂って道ないじゃん!!」
3月に来たときには、草木が枯れて道があったのに、道がなくなってるじゃないの!
 暗いけど草ボーボー
 こっちは3月、簡単に行けました
「どうしようか・・」と迷いながら、ちょこっとだけ進んでみようと思った。
出だしは竹、途中からは蔦の様な草、足元は岩がごろついている。
しかも蜘蛛の巣が尋常じゃない。
木の枝を手にもって巣を払いながら歩いていく。
前回は5分もあれば着いたと思う道のりが2、3倍もかかる。
 この中を歩いて進むんです!
「今回は引き返すか。。」とも考えたけど、今回のメインだし「もうちょい、もうちょい」と思いながら進んでいく。
そして何とか伊豆網代灯台に到着、9時35分。
・・・天気は良くなってきてるけど逆光。。
何とかして逆側に回りこまないといけないけど、更に草木を掻き分ける必要が。。。
「え〜い!躊躇しちゃだめじゃ!」と意を決して明るい場所に回りこみ撮影した。
何とか撮影を終えて、トンネル入り口まで戻ってきた。
足元を見ると、右の靴紐が解けていて、左の足元には草が纏わりついていた。
半袖だったので、腕には多数の擦り傷ができていた。
しかも、すでに汗びっしょり。

10時10分に出発。
当初は天城越えして下田灯台を目指そうと思っていたけど、行き損ねたので国道135号を進む。
遠目に稲取岬灯台を見つつ走行していく。
途中、御手洗いのため『尾ヶ崎ウイング』に着いたのが11時半。
天気も良くなってきているし、景色も中々〜♪
 尾ヶ崎ウイングからの絶景
お手洗いを済ませた後、観光案内板をみて下田灯台の場所を確認。
・・・ん!?下田港灯台??名前は合ってるかい?
う〜んと頭を捻り出発。

そして国道から県道116号に入る。
今回は爪木埼灯台、須崎恵比須島指向灯はパスして恵比須島前を通過。
そこから坂道を上っていく。
山頂付近で、割と綺麗に整備された脇道に入って海岸方向へ進む。
すると、最終的に行き止まりになってしまった。
 ここで行止り、電線が目印
停車させて行き止まり先の「いかにも!」って感じの砂利道を進んでいくけど、直ぐに道がなくなった。
道を聞こうにも誰もいないので、諦めようかと思ったら、右手に電線が延びている。
何とか下っていけるかと思い、下り坂を下っていく。
下り坂であって道なんてない状態、だけど周りは木々が生えていて、雑草の類は少なめだったので網代のときよか楽。
けど相変わらず蜘蛛の巣はすごい。
そして、電柱を確認できる場所まで下ると、完全な崖になってこれ以上進むのは無理。
だけど木々の間に下田灯台を発見、12時5分。
「何とか見つけることができたぁ」と思い撮影するけど、木々が邪魔だし崖で足元が心許ない。
しかも蚊の攻撃が凄くてタイヘンだった。
 草木を掻き分け撮影、下は崖!
停車させた場所に戻って、次に目指すは石廊埼灯台。
国道136号から県道16号を進んでいく。
ジャングルパーク手前の駐車場に入っていく車を横目に「ジャングルパークの駐車場なら近いし無料なのにね〜」なんて思いながら進んでいく。
そして駐車場に到着すると・・・
「ん?人がいる、まさか・・・」と思っていると、500円取られた。
んにゃろぉぉと思いながらも、歩いて10分で石廊埼灯台に到着、13時。
すると、灯台手前に何かある。
取り敢えず、望遠でプレートを撮影してみたら石廊埼指向灯だった。
「へ〜、存在知らなかったな〜」と思いながら撮影していた。
そして神社手前の崖を駆け登り石廊埼灯台を撮影して、ここを後にした。
 正面の石廊埼灯台
国道136号に再合流して西伊豆を進んでいく。
暫くすると『展望広場』の白看があったけど、これに描かれていた画を見ると灯台だった。
「お!灯台あるのかな!?」と思って、停車させてみた、14時。
・・・眺望はもの凄く良かったけど、灯台はなかった。
車に戻ると、隣に黒猫が2匹物欲しそうにこちらも見ていた、轢かれるから危ないぞい。
 この画は灯台でしょう!?
 猫2匹、轢かれるぞい
どうも気になるので、近くの県道347号を下っていって波勝崎まで行ってみた。
両サイドが崖になって景色は良かったけど灯台はないなぁ。
一応、風景を撮影していると、「無料送迎バスありますけど乗りますかぁ」といわれた。
近くのサル園までいけるらしい。
「そこ(サル園)に入るのにお金発生するんですよね!?」
「ええ、まぁ」
「じゃ、いいです」
と会話して、ここ去ることに。
 波勝崎、この先にサルがいます
松崎町に入って、コンビニで昼飯購入。
国道を進むと、「仁科灯台」の道標を発見。
海岸沿いを進んでいくけど車じゃ通行は無理だった。
引き返して国道に戻っていくと、海岸沿いの山の上に仁科灯台を発見。
『漁協直売所』の看板を海岸に出て、漁港を回り込むように進んでいく。
 仁科灯台の入口
そして、工場の裏にある『沢田公園露天風呂』の駐車場に停車させた、15時。
すると、おじさんから「温泉ですか?」といわれたので、灯台に行く旨を伝えた。
よく見ると、駐車場上に温泉がある。
「うわぁ魅力的ぃ、これは灯台の撮影帰りに浸かって行くか!」と思い灯台へ向かう。
周囲は百合の花が咲いていて綺麗な中、灯台を目指す。
そして10分を経たないうちに、仁科灯台に到着。
景色も良かったので、ここで買っておいた昼食をいただく。
海上では、引っ切り無しに観光船が行き来しているな〜。
ゆるりと時間をすごしてから、駐車場まで戻った。
温泉に入りたかったけど、灯台に行っている間にゾロゾロと訪れる方が来ていたので諦めることに、残念。
 右下が駐車場、海岸沿いに温泉有!
次は安良里灯台。
国道136号の小谷トンネル手前から漁港方面へ進む。
道一本海岸へでてから右に進んでいくと、安良里灯台を発見。
灯台の手前には海があって、近くまで行くことができない。
だけど、左手を巻き込むように行けそうなので、安良里港を回りこんでいく。
『今山コース 田子方面』の道標を方向へ進んでいくと、突き当たりに建設中の網屋崎トンネルがあって、その脇の駐車場に停める。
海岸沿いを進めば行けそうだなと思い歩いて行くと、建物があって行くことができない。
釣り人がいたので、道を尋ねてみると、
「灯台へ行く道は多分ありませんよ」
とのこと。
マジでか〜と思ったけど、どうも地元の方っぽくなかったので、確認のため別の方にも一回聞いてみる。
すると、
「ここに来る途中にある遊歩道から行けるかもしれないよ。途中に分かれ道があってそれを右に進むんだけど、今年の梅雨で崖崩れ起こしているよ。」
「行けないことはないんですよね!?」
「無理と思うよ〜。時間も遅いから行くにしても明日の朝に行ってみたら?」
とのこと。
今までの経験から、「皆さんが仰る厳しい道って案外行けるから、今回もいけるはず!」と思い、確認のためにも行ってみようと決めた。
そして造船所裏の道路沿いに遊歩道入り口があって、ここから灯台を目指す。
 安良里灯台への入口
道は結構綺麗だったけど、ここでも蜘蛛の巣がもの凄かった。
何度も嵌ってしまってタイヘン!
おじさんが言っていた通り、途中道がなくなりかけていた箇所もあったけど、殆どは綺麗に整備されていた。
暫く進んでから、飲み物を持ってくるのを忘れているのに気づいた。
しかもタオルも持ってきていなかったので、汗が滴り落ちてくる。
結構近い場所にあると完全に勘違いしていたんです。
予想以上に遠いので「対岸でも確認できるんだから戻って撮影するか」と妥協しかけ、何度も引き返そうと考えた。
 これで妥協しようかとも・・
弱音を黙殺して何とか分岐点に到着。
そこから『網屋崎線』の方へと進む。
 田子方向じゃないよ
ここからは下り階段。
蜘蛛の巣を払いながら、やっと海岸にでた。
裏守神社など撮影していると、遂に安良里灯台が見えてきた。
海岸沿いを歩いて行くと、途中に竪穴式住居があってギョッとした(イルカ漁のための網小屋が正しいのよ)。
 裏守神社
 網小屋
そして遂に安良里灯台到着、16時40分。
見た目以上に、距離がず〜っと遠いと感じる灯台だったな〜。
だけどこれは殆ど防波堤灯台だねぇと思いつつ、テトラポットを乗り越え灯台近くに行こうとした時、、、
ピキッ!!!
足の筋が攣ってしまった。
一人、灯台横で悶えてしまった。
これから何十分かけて戻らないといけないのに、どうしよ!?
「船ならアッサリ行けるのになぁ」と思いながら撮影をすませて戻ることに。
足を痛めて戻るのが辛かった。
直ぐに足が痛くなるし、喉も乾くし。
休憩しようとすると、蚊が容赦なく襲い掛かる。
しかも分岐までの登り階段が厳しいぃ!
トドメに蛇までおりました、「ヒャッ!」と一人叫んでしまいました。
そして40分かけて漸く戻ってきた。
「仁科灯台で温泉入っててもここで汗だくになってたから、あるイミ入らないで正解だったかも」なんて思った。

これで今回の目標は達成できた。
「まだ明るいし夕日に佇む灯台なんて撮影できるかも」と思い、綺麗な空の下、国道136号から県道17号を進む。
 すんごいウロコ雲やね
目指すは戸田灯台と伊豆大瀬埼灯台。
途中の『恋人岬』は悲しくなるので、素通りしたけど、県道沿いにあった『旅人岬』には立ち寄ってみました。
すでに夕暮れを見ようと沢山の方がおられた。
 旅人岬
急ぎ戸田灯台を目指す。
そして伊豆戸田荘奥の戸田灯台に到着したのが18時10分。
「あ〜!雲で太陽がもうなくなってるじゃん!」
しかも富士山も見れないし。
だけど、空が綺麗に染まっていた。
更に「これで勘弁してね」と言わんばかりのタイミングで灯台が点灯し始めた。
「まぁ来てよかったな」と思いながら撮影を終了させた。

暗くなってきたので、伊豆大瀬埼灯台は諦めた。
今回はこれで終了。
後は戻るのみ。
県道17号から国道414号にでて国道1号、246号を進む。
どうしても温泉に入りたかったけど、悉く見つけることができなくて、結局御殿場ICから東名に入ってしまった。
大井松田IC付近で落下物渋滞しているらしいので、鮎沢PAで夕飯を食べる、20時半。
渋滞回避とETC割引を考えて、22時まで仮眠。
そして、渋滞に嵌ることなく横浜町田ICまで行き、戻ってきたのが23時半。
天気も良かったし、リベンジを果たしたし充実した1日だった。


《おまけ》
この旅の次の日から腕にデキモノができてしまってます。
どうもマズイ虫か植物に触れたようです。
今までで一番のダメージを食らった旅となりました。
病院に行ったけど腫れがひきません、どしましょ!?


走行距離:445km


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