2007/11/03 : 北海道帰りの三陸海岸灯台探しの旅

4時半に起床。
道の駅の御手洗いで洗顔を済ませる。
道の駅の駐車場には、車中泊と思われる車が増殖していた。
いよいよ本日が旅の最終日。
本日の最初はリベンジ三番手!馬田ヶ埼灯台!!
しかも朝日を狙おうと目論んでいたのです。
到達したことがないだけリスクはあるけど、灯台への道の目処は立っているから大丈夫っしょ!と考えていたのでした。
まだ辺りも暗い4時50分、出発したのでした。

昨日通った国道45号を引き返しつつ北上する。
釜石市街から釜石漁港を通過、途中から山へ延びる道を進み馬田ヶ埼灯台の入口を目指す。
山道を進み、灯台入口と思われる地点に到着したのが5時35分。
「早く来すぎたな。真っ暗で何も見えない。暫し待機だな。」と辺りが明るくなるのを待っていた。
そして、歩くのに問題ない明るさになり、行動開始。
「もうじき朝日が昇りそう、急げ〜〜」
山道へと歩を進める。
前回は雨に濡れて断念したけど、今回こそは!と気合十分。
前回見つけた建物まで到達、後は灯台まで行くのみ!

・・
・・・
・・・・
「ない!見つからねぇ!」
森の中を掻き分けてはみたものの、灯台の姿はもちろん、灯台に至る道すら確認できなかったんです。
「これは自分が考えていた『この道』自体が間違ってるんじゃないか!?」
結局、見つけることができず断念したのが6時15分のことだった、あぁ悔しい〜〜!!

ガッカリ意気消沈のなか出発、リベンジ四番手の陸中尾埼灯台を目指す。
国道から県道249号を進んでいく。
暫くは海岸に沿った山道を進んだものの、遂には行き止まり。
その手前にあった、山手に延びる道を上っていく。
「道の雰囲気としては昨日行った御箱埼灯台へ続くような感じがするな」と思いつつ走行していくと、
やはり、目の前に砂利道が広がったのです。
 陸中尾埼灯台への砂利道
砂利道手前に停車させ、近くの民家におられたおじさんに灯台への道を伺うと、
「この道で合っているよ。あなた、歩いていくの?」
「はぁ、一応・・」
「30分じゃきかんよ。しかもクマいるよ」
「えっ!出るんですか?」
「あぁ、ここらの人、皆見てるよ」
このお言葉で、かなり行きたくなくなりました。
ちょっと様子だけでも見てみるか、と砂利道を歩いてみたものの・・・
クマ出没の看板を見て、アッサリ諦めたのでした。
道の雰囲気からはオフロード仕様の車なら行けそうなので、別の機会(別の車)にチャレンジしようと思ったのでした。
(このときは『クマが出る』っていう妙〜な直感が働いたんですよね。イヤ、単に歩くのが嫌だっただけなのかも・・・)
 これ見ていく気が削がれた
あぁ、最終日のメイン2つがいきなり見れず終了してしまった。
このために態々引き返してきたのに・・・。
朝イチから、結構凹みましたよぉ。
このまま帰るのも何だしなぁと思い、行きやすそうな灯台へと目指すことにした。
 失意の中の大船渡・・・
まずは碁石埼灯台。
国道45号から県道38号、県道275号を進むと到着。
今回は前回よりかは天気も良くって素晴らしい!
朝早いためか誰もいない中、ゆっくり撮影できました。
 碁石海岸
次は陸前椿島灯台。
県道38号を椿島へ向かっていく。
天気は良かったけど逆光だったな。
前回よりはウミネコもいない感じだ、見所の一つが・・・なんて思いながら撮影、9時20分に出発。

今度は上段灯台。
ようやくの宮城県入りです。
ここからは、出発前にも訪問する予定がなかったなので、到達できるか心配。
しかも上段灯台は前回見つけることができなかったトコだし・・・
ただ、7月の旅の直後に家で確認はしておいたので、一応の場所の見当はついていたので行くことにした。
国道45号から県道34、26、218号と進んでいく。
そして気仙沼漁港の駐車場に着いたのが10時15分。
「ここから先端を目指せば、灯台はあるはず・・」と歩いて海岸沿いを進んでみたものの・・・。
今回も見つからない!
「・・。まずい!」と、近くの造船所(かな?)におられたお兄さんに場所を聞いてみることに。
「すみません、この辺に灯台あるのご存知でしょうか、・・・・あー!」
と、話しかけたお兄さんの奥に見えた丘の上に上段灯台のテッペンが見えるじゃないですか!
「あっ!あれです、あそこへ行く道ってありますか?」
ということで上り口を教えていただき、近くの坂道より到達することができたのです。
 灯台へは右の坂道を上るべし
前回は、この下の海岸沿いの道をものの見事に通過していたんです、完全にニアミスしてました。
背の小さい、可愛い灯台。
ちょっと曇ってたのは残念だけど、見つけられた満足感に浸れました。

続いては岩井埼灯台。
「行きやすければいいけどなぁ」と国道45号を走行していくと、『岩井崎』の看板が。
『陸前階上駅』近くの交差点から海岸沿いに出ると、突き当たりにあった公園の駐車場に到着した。
園内に岩井埼灯台はあるらしい、ここは余裕の到達!
曇ってたけど、暫く待てば雲が切れそうだったので、園内を観て回った。

 特徴的な岩場、剣の山
 おぉ!勇まし!
そして、15分位で太陽が顔を覗かせ撮影開始。
ちょっと松が邪魔だね〜と思いながらも無事撮影できました。
12時に出発。
 松多し!
次は歌津埼灯台。
国道45号から県道225号の『尾崎』方面へ進んでいく。
そして、『尾崎神社』に到着したのが12時45分。
駐車場で昼食を食べた後、神社内へと歩いて行き撮影に向かう。
と思ったら。。。
・・・歌津埼灯台、ないじゃんかよ!
景色は素晴らしい、海岸に出ると波に洗われる石の音が心地よい、けど灯台はないのです。
 神社内には灯台はないのよ
「これは・・・廃止されたとかかぁ!?」と焦りつつ、地図を確認。
どうも灯台は、岬よりは手前にありそう。
ということで、神社を出発してしばらく道なりに走行していると歌津埼灯台を確認することができました、ホッ。
「見つけられて良かった〜」と灯台に至る道を進もうとしたら、これが狭い狭い。
何とか到達し、撮影することができました。
ホント、この灯台は岬って感じがしない場所にありましたね〜。
帰り際、この道は車両が入っちゃダメだったことが判明、あぁ悪いことしたな。
13時25分に出発しました。

国道に戻り寺浜灯台を目指す。
国道398号に逸れて、『神割崎キャンプ場』に到着したのが14時5分。
案内板を見ると、キャンプ場内に灯台があるようだ。
 神割崎キャンプ場に灯台あり
のんびり歩いていくと、丘の上に寺浜灯台を見つけることができた。
造りが結構洒落ているな〜と思ってたら汚れでそんな感じがしただけだった。
海上の天気は良かったけど、太陽近くには雲がびっしり。
雲の切れ間から太陽が顔を覗かせる瞬間を狙って、急ぎ撮影開始。
遠目から撮影しようと草を掻き分けていたら、気づいたときには服やズボンに草の種がビッシリ!
払いのけた後、駐車場に戻り出発した。
 気になる灯台100年記念プレート
時間も迫ってきた中、大須埼灯台へ。
国道398号から県道238号へ。
ここに来てガソリンがやばくなってきた。
「まずは灯台だ!」と給油は後回し。
時間を考慮すると、大須埼灯台と白銀埼灯台に行ったら最後になるだろうなと見積もりつつ走行する。
県道から『大須』へ逸れていくと、漁港に到着。
そこから歩いて灯台を目指すことに。
向かいを歩いてこられたおじさんに道を聞くと、
「この先に標識が出ているから分かると思うよ」
とのこと。
その通り、しっかりとした標識がありました。
 白看なんだね、親切や
そして、大須埼灯台に到着することができた。
ちょっとお日様が山に隠れてしまってて明るくないけど、しょうがないよね。
と一通り撮影した後、車に戻ろうとしたら・・・
一人のおじいさんが来られた。
結構きついお国言葉で話しかけられました。
どうやら「俺をカメラで撮ってくれ」と仰っている感じ。
撮影するのは構いませんよ、ということでパシャっと。
すると、どうもインスタントカメラみたく直ぐに写真ができることを期待されていたようだ。
「それじゃあ、ダメね〜」と笑われて行かれてしまった。
う〜ん、この写真、いつかお渡しできれば良いなぁ。
こんな素敵な出会いがあった後、15時40分に出発した。

今回の旅の最後を締めるのは白銀埼灯台。
「名前の響きが良い場所じゃあないか!」と期待が膨らむ。
県道を進んでいくと『白銀神社』の看板発見。
それに従い進んでいくと、ゲートが現れ行き止まり。
手前の駐車場から『神社・灯台→』の看板が。
 ここから10分
結構、近場にあるんだろうと思ってたら、予想外に遠かった。
歩くこと10分、白銀神社奥に白銀埼灯台を見つけることができた。
空が綺麗に染まってました。
けど、撮影場所は少ないな・・・
そんな中、撮影いたしました。
途中、山に沈む太陽も見れて感動!
今回の旅を締めくくる場所としては良いところでございました。
 夕日が素晴らしかった!
16時35分に出発。
後は家に戻るのみ。
お値段が高かったのでガソリンは10Lだけ入れて、国道へと戻る。
国道398号を一旦北上して、県道30号を北上川に沿って進み、国道45号に合流。
国道沿いのガソリンスタンドで給油。
途中、日本三景の一つ松島の前を通ったけど、日も沈んで暗かったので通過。
日本三景を悉く通過しているな!
国道4号に入り、白石ICから東北道を走行する。
19時55分、国見SA、20時35分、安達太良SAで休憩しつつ、郡山ICで一旦下道へ。
空腹に耐えれなくなったので、須賀川市内で夕飯。
須賀川ICから再度東北道に合流。
後は、首都高、中央道を進んでいって、無事戻ってこれたのが4日の4時でした。

7泊8日の北海道・東北の旅。
今までの人生で最大級の旅だったけど、感動しっぱなしでしたね〜。
北海道、やっぱりイイね!
いつかまた行ってみたいですね。
さすがに自分の車は今回限りだね。
次回からはレンタカーで、参戦させていただきますわ。



走行距離:4002km(10月27日からの合計)


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