2011/03/24 : 離島灯台を巡る!長崎県・対馬編

対馬上陸初日の本日は北部の灯台を訪問する計画です。
フェリー乗り場から国道382号に出て、さっそく北上開始ぃ〜♪
上陸直後は真っ暗だった空も、徐々に明るくなりつつあります。
そんな空を見つつ、ふと思いついたのが、
「今の時間ならまだ点灯している灯台もあるだろう、まずはそこから訪問してみるか!」
ってことでした。
その候補として上がったのが万関瀬戸東口灯台だったのです。
万関橋を越えると眼下に確認ができました。
国道から逸れて脇道を下っていくと港があり、その最奥に灯台を発見!
 橋の下に灯台が♪
かなり手前まで車で行くと『長崎県対馬水産業普及指導センター』があったので、そこの駐車場に停車。
当初の目論見どおり緑色のLEDが点灯していましたよっ♪
少し雲が多い中でしたが手際良く撮影終了。
「青空の下での姿も明日見に来るからな〜!」っと心で思いながら出発しました。

次に訪問したのが三根港新埼灯台。
国道382号から県道48号へと逸れ、しばらくは海岸沿いを走っていく。
県道が山の中へと進路を変えていく地点で県道を外れて、ひたすら海岸沿いを伝っていく。
すると、突き当たりとなった地点より海岸に下りる階段がありました。
 市道突き当たりに・・・
 階段超えれば岩場歩き
「ここが灯台の入口に違いない!」
っと確信し、カメラを持って歩き向かうことにしました。
地層面が縦に向いた珍しい岩場です、そんな岩場なものだから非常に歩きにくい!
慎重に前進しつつ、「水没している地点があったらどうしようか・・・」なんて心配になってきますね。
ただ、これについては全く問題ありませんでした。
2、3箇所、前進しにくい地点がありましたが概ね楽しい岩場歩きでした。
(当時は潮が引いていたのかもしれませんね、満潮時は・・・どうだろか??)
 へつり歩いて・・・
 またもやへつる。。。
歩くこと25分でようやく三根港新埼灯台に到着しました。
ただ、それまで風上に陸地があったから無風状態だったのですが、灯台がある地点から強風が吹き荒れて閉口。。。
しかも、伝い歩いてきた側と反対側も歩けそうな雰囲気がありました。
距離的にも反対側の方が近そうな気が・・・
まぁ、歩いてみていないから軽々なことは言えませんがねぇ。
灯台自体は普通の形ですが、この時点でようやくお日様が雲の中から顔を出してくれたのは助かりました。
 到着やぁ〜!
南部は雲が多い状態でしたが、北部は晴天っぽい感じでした。
これはこの後の訪問も期待が持てるってもんですよっ!
パパッと撮影を済ませて戻ることに。
来た道を引き返して停車させた地点まで戻るころには、いきなり軽い疲労感が・・・
これは日頃の運動不足が祟っている証拠でしょうか。。。
「3日目の神埼まではスマートな訪問をして体力は温存しておかないと!」
っとか思っていましたが、どうなることやら!?
車まで戻り出発したが8時半でした。

続いて目指したのが上県灯台。
国道382号まで戻り北上を再開。
この国道、街と街を繋ぐ間に峠があって峠付近はトンネルが掘られているってレイアウトなのです。
だから、街→上り坂→トンネル→下り坂→街→上り坂・・・の繰り返しなのです。
しかも朝だと割と交通量が多かったですよ。
流石、対馬のメインストリートですねっ!
そんな国道を進んでいき、県道56号の分岐手前にある『伊奈』地区へ向かう分岐より市道へと逸れていく。
 伊奈方面へ!
『伊奈』地区手前にある『越高』地区辺りで道を間違えて強烈な道を進んだけど、どうにか『伊奈』地区に到着。
(まさに『廃道』って表現がピッタリの道でした、泣いたわぁ)
集落の最奥より延びる狭い道を進み今度は『田ノ浜』地区へ向かう狭路へ。
『田ノ浜』へ向かうと行き詰った感があり右往左往していると、ちょうどおばさんの姿が!
 田ノ浜地区の山手に灯台あり!
道を伺おうと挨拶すると同時に山の頂上に灯台の姿を見つけることができたのです。
「すみません、あそこの灯台に行きたいのですが・・・」
「この奥にあるお墓の脇から道が伸びていますよ。ただ、車ではいけませんよ」
とのこと。
 ここから未舗装路を山歩き
歩くのはいつものことなので邪魔にならない場所に車をおいて歩き向かうことにしました。
轍がえぐられているような未舗装路を歩いていきます。
道自体はグネグネながらも一本道だったので問題ありませんでしたが、途中まで行くと・・・
「お!途中から舗装路になっているじゃないか!?」
どうして途中からなのか不明ですが、いきなりきれいな道となりました。
(舗装路になる地点の段差をクリアできて、未舗装路走行も厭わない車なら灯台近くまで車で行けそうかも)
 何故かここから舗装路に
まぁ、厳しい上り坂なのは変わらずですが。。。
そして、山頂手前から延びる階段を上っていくと灯台に到着!
 この階段奥に灯台あり!
撮影スペースはあまりありませんね・・・
ただ、高所にあって眺めは中々素晴らしかったですよ。
苦戦しつつも撮影を終えて車に戻りました。
そして、国道382号に戻り北上を続けたのでした。

続いて目指したのが対馬棹尾埼灯台。
これは国道に示されている『棹崎公園』の案内に従って進んでいけば問題ありませんでした。
 左折して棹崎公園へ
途中から山道となるのですが、
「これは岬に向かっているのか?」
っと心配するような地点をグネグネ上っていきました。
そして、公園内にある駐車場に車を停め、歩き向かうことに。
 公園内の案内図
旅の初日ってのに、午前中からすでに歩きまくりです。
(まぁ綺麗に整備された公園内だし、たかが10分の歩きですから。。。)
ここも上りがきつかったわぁ。
けど、灯台と対面して疲れも吹っ飛びました。
 キレイな門構え♪
ここもかなり素晴らしい景観でした!
更に、棹崎って日本の最北西端に位置しているのですね〜。
だから訪問する人も結構いるのかな?
 日本最北西端の碑と灯台
なんて思いながら、砲台跡の展望所から撮影を楽しむことができました。
空気が澄んでいたらお隣の韓国も見ることができるようですが、この日は霞がかっていたので確認できず。
まぁ、景色が良かったので文句言っちゃダメですねっ!
思う存分、撮影をして出発したのが12時15分でした。

続いて目指したのが琴埼灯台(『きんさき』って言うのね)。
ホントは最北にある島の上にある灯台2基(三島灯台と沖椎根島灯台)を!っと思っていたのですが・・・。
島にある灯台だから明日でも良いかぁ、その代わりに到達の厳しそうな琴埼、尉殿埼、舌埼を目指した方が・・・。
って思い始めたため、急遽予定を変更してみたのです。
(この時点で今日1日だけで北部の灯台の訪問は諦めました)
ま、琴埼をクリアできれば翌日は国道を使って一気に南下できるしねっ♪
国道に戻り、県道178、39号を通り『琴』地区へ。
 琴の大銀杏
 琴漁港へ
大まかな場所は事前に調べていたのですが。。。
荒れた道を進んでいるうちに、灯台近くをスルーしてしまい『茂木』地区まで行きすぎていたのです。
歩道を歩いておられたおばさんに道を伺い、来た道を引き返したのでした。
そして、琴地区まで戻り、南側にある漁港地点の家におられたおじさんに道を伺うと、
「この神社の脇から道が延びていて頂上付近で二手に道が分かれているから右に進めば灯台があるよ」
っとのこと。
御礼を言って、またまた山道にGO!
 ポスト奥の鳥居がポイント
 鳥居右から山道あり!
思っていたほど荒れた道ではなく(神社の参道だから??)分岐まで到達。
仰っていた通り右手に進路を取ると歩き10分で琴埼灯台に到達。
 ここで右手を進めばOK
案外あっさり着いたのは意外でした。
だけど・・・撮影スペースなさすぎですね、う〜む。
その代わり?ガラス越しに灯台の内部を窺うことができましたよ。
バッテリーがポツンと置かれた殺風景なものでしたね。
 中、丸見え・・・
撮影に苦戦した後、来た道を引き返し車まで戻りました。
道を伺ったおじさんに再度御礼を言って出発したのでした。

続いては尉殿埼灯台(『じょうどのさき』って・・・読みにくぅ〜)。
県道39号から『津和』地区に向かい、さらに北東を目指して荒れた道を進んでいく。
「対馬ってどこも落石が多い感じがするのは気のせい?これが対馬仕様??」
なんて思っていると峠の頂上付近にあった『冨浦配水池』の脇より怪しい脇道を発見。
 配水池の手前に・・・
 こんな感じで砂利道あり!
「これが灯台への道に違いない!」
っと確信して車を停めておいて歩き向かうことにした。
かなり荒れた山道を下っていく。
途中から更に怪しい脇道を発見し奥に進んでみましたがこれは大失敗!
完全に道がなくなり敢え無く断念。
鹿が「キョッ!」っと警戒するような鳴き声をあげながらガサガサ音を立てるのにビクビクしました。
一旦、正規の道に戻り進んでいくと、分岐が現れたのです。
右手は明らかに車道。。。
 右は舗装路、はぁ〜
恐らくここまでは車で行くことができるのでしょうねぇ、はぁ〜。
(『冨浦配水池』がある道を更に奥に進めばここまで行けるのかも!?)
いまさら停車場所まで引き返すのもねぇ、ってことで左手の山道へと向かうことに。
道はしっかりしているので多少安心感はあります。
 ここを上ってから一気に下りへ
ただ、この道が灯台に続くのかどうかは不明だし、時間は大丈夫か?など思うと心配が募ってくるのです。
上っていた山道も途中から一気に下っていき、道幅も怪しくなってきた。
そして、漂着したゴミ?を踏み越えるとついに海岸に出たのです。
 写真奥から出てきたら、そこは海!
ただ、左右を見渡しても灯台がありません!
周りを見渡すと、右手に島が確認できたのです。
「ん?あれは恐らく『品木島』だろう。ってことは灯台は更に左手?だけど全く見えないな。。。」
もうここまで来たら行くしかない!!
岩がゴロゴロしていたものの、全く歩けないって状態ではなかったので岬に向けて進んでみたのです。
・・・ただ、『案外すぐに確認できるかも』なんて生ぬるい考えは通用しませんでした。
行けども行けども灯台の姿が確認できないのです。
しかも入り江なんかあるものだから、かなりの遠回りが必要な場所があったりするし。。。
(夏なら泳ぐのも手か〜??)
 反対側に行きたいだけなの。。。
岩を乗り越え前進するため、足の可動範囲が大きくなるものだから、足の疲労感もかなりのもの!
「先の様子が確認できる場所まで行けば灯台は絶対あるはず!」
と気持ちを奮い立ててみたものの、『あそこまで頑張ろう』っと思った地点まで進んでもその先に灯台は・・・ない!
って状態が何度も繰り返すのでした。
「『行ったところで道が水没!』なんてことがあり得そうだし、どこかで引き返したほうが良いかも・・・」
なんてマジで思いましたもの。
そんなポッキリと折れた心の状態でしたが前進を続けていくと、ついに尉殿埼灯台の天辺が確認できたのです!!
 ついに到着ぅ♪
「おぉ!!ついに到達したったど!」
遂にたどり着いた灯台は・・・かなりフツーの灯台でした!
けど、無事着けた喜びが何とも言えないのですよね♪
草木を払いのけ、灯台があるスペースにやっと到着。
『案外広い場所にあるんだなぁ』っと思った先には・・・
「おぉ!ちゃんとした道があるではないか!!」
と愕然としました。
(実はこの道は保守点検用の船着き場まで下る道でしたよ)
なんてことはありましたが、撮影開始です。
ただ、帰りのことも心配だったのでパパッと撮影を済ませて、来た道を引き返すことにしました。
行きと同じルートだったので問題ありませんでしたが、上り坂がきつくて足がフラフラ状態でした。
そんな中ではありましたが、行きは迷走しながら1時間10分、帰りは55分だったのは意外でした。
疲労感から考えると、もっと時間がかかった感じがしたもので。。。
相当やられた状態で停車地点に戻ったのが17時。
息を整えて出発です。

この後、北端にある島灯台2基の撮影をしようとしましたが、良い場所を見つけることができずに断念。
これは明日の宿題ってことで♪
その代わりに今日の宿を探そうと、比田勝の国民宿舎に行ってみようとしたのです。
すると、比田勝港雷埼灯台が案外楽に到達できそうだったので本日のラストに寄り道してみました。
(その前に西泊湾導灯があったので寄ってみようと思いましたが時間の都合上、断念!)
 写真左手から山越えルート♪
この灯台も岩場を伝っていけば良いのかなぁっと思っていましたが、ここは山手からのアプローチが正解!
漁港に車を置いて、海岸沿いに沿って歩いて行くと階段がありました。
 階段もしっかりあります
キレーに整備されて楽々到達♪
なんて思っていたおいどんが甘かった!
最後の最後、崖になってるやん。。。
まぁ、ロープが備え付けられている親切設計(?)だったのが救いかな。。。
 最後はロープ・・・
もう太陽も沈もうとしていたので、これ以上先に進むことはありません。
ってことで、比田勝港雷埼灯台で日没まで撮影を楽しんでいました。
 満潮時は厳しいかな?
残りは明日へ繰越ですね。

この後、国民宿舎へ行こうとしたら『花海荘』って名前のお宿に変わっていましたよ。
「予約していないけど大丈夫だろうか」
っと心配しましたが宿泊OK!
ただし、夕飯は準備できないっとのことだったので、温泉ついでに夕飯も食べてしまおうと計画。
宿の北側にある『上対馬温泉 渚の湯』で500円払い温泉を堪能。
 渚の湯でまったり♪
疲れを取って、ここで夕飯も〜♪っと思ったら、ここって食事する場所がないのね(涙)
しょうがないので、比田勝地区まで戻ってスーパーで買出ししてホテルで夕飯を食べました。
部屋では、持ってきたネットブックで日記を書いたり、明日の予定などを立てたりしていました。
今日だけで北部の灯台制覇はやはりきつかったな。
残った灯台は明日に持ち越し、プラス中部の灯台をどれだけ回れるか。。。
なんて考えつつ12時、就寝したのでしたzzz




走行距離:495km


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